KATO マイテ49(旧製品ジャンク)のあちこちを光らせてみる。(その5)
2024年09月06日 12時00分 月齢:3.4[黄昏月] 潮汐:中潮
2か月前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません
4分ぐらいで読めます。
前回までのあらすじ。
わが鉄道模型の師・亀師匠からいただいた、けどいつもらったのかは覚えていないという、KATO マイテ49 旧製品。展望デッキの棒が1本折れているという嬉しくないオプション付き。以前からテールマークとテールランプを光らせてみたいと思ってはいたけれど、ようやく取り掛かる気になり、テールマークとテールランプの箇所に穴をあけ、プラ板や光ファイバーを埋め込んで、裏から光を通す準備ができたのでした。
というわけで、話を進めますね。
さて、いよいよテールマークにLEDを入れて行灯化してみます。1608チップLEDにポリウレタン線をはんだ付けしたストックがいくつかあったはずなのでパーツ入れから出してみたところ…
うん、まぁ杜撰な管理のせいなんだけど、何色のLEDかさっぱりわからない。結局1つずつ試して、5本くらい白色LEDのものを見つけました。こうやって拡大された画像で見たら「蛍光材の色で白色LEDってわかるでしょ」と言われそうだけど、実物は1.6mm×0.8mmだからねー。見えないんスよ。
カソード側についている黒い塊は、ポリウレタン線の先を溶けたはんだに差し込んで被膜を剥いたときのポリウレタンのカスかな。
あとは緑色が多かったです。たぶん信号機自作の研究をしていたときの「どの緑色が本物らしいか」のテストピース。
さて、配線をL字に曲げて、瞬間接着剤で接着します。だいたい中央あたりを狙って。意外と接着しにくく、とりあえずくっついているだけに近い状態です。
計画では裏からプラ板を当てようと思っていたけれど、行灯内部のLEDの接着力に対する不安と、電極部分への応力に対する不安があるのでどうしようかなと考えていたのですが、そういえば紫外線で硬化するレジンが残っていたなぁ。
よし、行灯内部はレジンで充填して固めてしまおう。けど透明のレジンが見つからなかったので黒を使います。黒といってもスモークがかった透明なので、それにLEDの光は直接白いプラ板に接着していてそこで拡散させるので、たぶん大丈夫ということでレジンを1滴流し込んでみました。
紫外線ランプをノートパソコンの横に突き刺して、レジンを固めます。秒で固まってくれるのですが、念のため1分くらい当てておきます。
レジンが固まりました。LEDや電極の剥離も気にならなくなったので、さっそく光らせてみましょうか。
光らせるとこうなります。画像では均一で理想的な光に見えるけれど、肉眼だとやっぱり中央部分が明るい。それでも納得のいく光り方になってくれました。試験点灯はCRDや抵抗を付けずに3~4Vくらい印加したのですが、こうして見ると明るすぎますね。まるで波動砲の発射の瞬間みたいになってる…。
電圧に関係なく一定の明るさで光るように、抵抗ではなくCRDを使うっていうのは決めているのですが、その電流を10mAに制限するか、5mAまで落とすか。濃い色のテールマークを取り付けてもよく光るように10mAにしようかな。
ちなみに裏側も煌々と光っています。レジンむき出しですから当然ですね。
光ファイバーや導光プリズムがなく、さらに当初0.5mmプラ板を貼る予定だったのがレジンの充填で済んでしまってデッキ側への張り出しは最小限。展望デッキ内に人をわらわらと乗せて「旅立ちJR西日本号」みたいな演出も余裕でできてしまいますよ。
さすがに光りすぎているので、何か対策をしましょう。銀色や黒色で塗装すればいいかとは思うのですが、ここはひとつ試しにアルミホイルでも貼ってみましょう。
いそいそと台所に行って物色してたら、ユミコちゃんに「アルミホイル探してるの? ないよー。」と言われ、あきらめきれずにごみ箱を覗くと、伊織が食べたカップ焼きそばのふたを発見! 湯切り口のパンチングメタルみたいな部分を確保しましたー。
両面テープを貼り付けて、5mmのポンチで抜いたら、薄くて高機能な裏蓋のでき上がり。
こんな感じで貼ってみました。薄くて遮光性能バッチリの行灯の裏側。あとは塗装するだけ。裏蓋の隙間から塗料がしみ込んでも行灯内部には絶対に塗料が入ってくることはないので、雑に塗装しても問題ないでしょう。
いろいろと検索しても意外とテールマークを点灯化させた例は少ないようで全然見つからなかったのですが、唯一これに近い加工例として
というサイトが見つかりました。行灯の丸い部品をレーザー加工機で作ったそうで…こっちは400円くらいのポンチで抜いただけ(笑)。
さあ、次は左右のテールランプですね。赤色LEDの配線付きのものはストックがないので、実体顕微鏡を用意してはんだ付けからの作業となります。久々のチップLEDはんだ付け。すっかり老眼が進行したけど上手くできるかなぁ。
あ、そうそう、レジンを使ったついでに、光ファイバーの断面を処理していないテールランプにレジンをチョンとつけてみました。
かなり粘度が高いこともあって思いのほか真ん丸なレンズになりましたが、これはこれでかっこいいので修正はしないでおこうと思います。
古い記事・新しい記事
- 古い記事 [2024年09月04日]
- ← KATO マイテ49(旧製品ジャンク)のあちこちを光らせてみる。(その4)
- 新しい記事 [2024年09月09日]
- → KATO マイテ49(旧製品ジャンク)のあちこちを光らせてみる。(その6)