M型コネクタの同軸ケーブルの作り方。
2021年04月21日 12時00分 月齢:9.4[十日月] 潮汐:長潮
(最終更新日:2022年01月25日)
4年前に投稿 | アマチュア無線 | 1件のコメント
3分ぐらいで読めます。
先日購入したFT891Mとアンテナチューナー、SWR計たちの接続のための短い同軸ケーブルたちを作ります。
ケーブルは3Dにしようか5Dにしようか考えたのですが、結局いつもどおり5Dにしました。HFのアンテナから部屋へ引きとおす分も含めて、20m購入しておきました。たぶん余ると思う(豪邸じゃないし…)。
M型プラグはamazonで以下のものを購入しました。高品質で「当たり」でしたー。
はんだの乗りがよくて、メッキもきれいで、ケーブル作りの筆おろしにはピッタリ。
以下、作り方の手順をまとめてみました。
- 被膜を28mm剥いて、網線を広げる。28mm正確に測るのがめんどうだったら、500円硬貨(直径26.5mm)を当ててざっくり寸法を出すのも男らしくていいかもしれない。
- 半分(14mm)まで網線を広げる。
- 網線を折り返す。
- 網線を指でぐいぐいスライドさせて、密度を高め、9mmにする。この方法だと網線をカットする必要がなく、密度の高い網線がはんだメッキを容易にしてくれます。
- アルミ被膜を先端から18mmのところで剥く。
- 発泡材の先端から16mmのところに切り込みを入れて抜き、芯線を出す。
- 芯線と網線に、うすくはんだメッキをする。とくに網線はゴテゴテにはんだを盛らないこと。コネクタに通らなくなってしまうよ。
- 分解したコネクタの内側をかぶせ、位置を決める。
- 芯線のところにはんだをたっぷり流し込み、固定する。ちなみにこの工程と次の工程に使うはんだごては、あまり出力が低いとうまくいかないかも。とくに網線のはんだ付けは熱量がほしいところなのでそれなりのこてを使いましょう。今使っているのは温度調節機能付きはんだこてPX-201。繊細な作業からこのテのパワフルな作業まで対応できるスグレモノです。はんだごてとはんだは、いいものを使ったほうが絶対いいのです。それだけではんだづけが上手くなります…いや上手くなったような気がします。
- 網線の穴(2か所)にはんだをたっぷり流し込み、固定する。かなり熱を持つので、ある程度はんだを流したらコネクタの周囲をぬれたスポンジやタオルを当てて冷やし、数回に分けてはんだを流し込む。ホントに全体が熱くなるのでやけどにも注意してネ。
- コネクタの外側をかぶせてネジネジする。
- できあがり。絶縁や導通をチェック。
こんな感じで、習熟もかねた初めての中継用同軸ケーブル作りは終了しました。ではさっそくFT-7900HとSWR計SX-600をつないでみます。
こんな感じになったんだけど…
主要な同軸ケーブルの許容曲げ
(単位:mm)
同軸ケーブル 固定時 布設時 S-4C-FB 24 60 S-5C-FB 30.8 77 S-7C-FB 40.8 102 S-10C-FB 51.6 129 3C-2V 20.8 52 5C-2V 28.8 72 7C-2V 41.6 104 10C-2V 52 130
ということなので、もう少し半径を大きくできるようにしたほうがいいですね。せめて半径30mm以上は確保したいところ。まぁ今はただ機械を重ねているだけなので…そのうちちゃんとした棚(?)みたいなものを作ることにしましょう。
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無線機追加にむけた準備工事の途中。 | 煤式自動連結器からのピンバック | 2021年04月27日 #
[…] 先日作った短い同軸ケーブルたちで、「FT-7900H(144/430MHz)」→「SX600(SWR計)」←「FC-50(アンテナチューナー)」←「FT-891M(HF機)」とつないでみました。FC-50には付属の接続用同軸ケーブル(3D)が […]