いろんな車両で複線間隔28mm(27.75mm)から曲線への接触限界を実験してみた。
2024年01月10日 12時00分 月齢:28.5[二十九日月] 潮汐:大潮
11か月前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません
4分ぐらいで読めます。
直線区間の複線間隔は、TOMIX標準の37mmもKATO標準の33mmもどちらも広いっていうのは業界(?)の常識なわけですが、最近ハマっているのが28mmの複線間隔。曲線区間は無理でもせめて長い直線区間は狭くしたいっていうことでいろいろ試しています。
今回はこの図のような線路配置で本当に車両が接触しないかどうか、実験してみたいと思います。
直線区間は28mm、曲線区間は37mm、緩和曲線部分にはすべてC391-45を使うことで少しずつ複線間隔が遷移していくのですが、直線から曲線に差し掛かるデリケートゾーンを凝視してみましょう。
正確な複線間隔を設定するために、線路の両端はこんな治具(っていうほどのものではないけど)を作って、レールを両面テープで固定しています。直線部分は設計上では28mmになっていないのでなじませて28mmにしているけれど、全然無理な感じはありません。
実験1 2軸貨車
♬限界テストを始めるよ。非ボギー車のお前らならば、余裕で通れるねー。
おそらく全然問題なく通過できるであろう2軸貨車。オーバーハングの心配はほぼありません。結果はこんな感じ。
曲線区間も28mmのまま曲がれてしまえるくらい、見ていて安心な間隔。
♬こんなの単線なみだね。
実験2 パノラマエクスプレスアルプス
♪すこしだけ車長伸ばすよ。新幹線なら無理だけど、在来線のお前らならば普通に通れるねー。
20mの電車を代表して、パノラマエクスプレスアルプス。実物は1回しか見たことがないけれどそのときのインパクトは大きくて、あまりにも美しかったのでつい模型にも手を出してしまったという車両です。
問題なし。
♪まだまだ安心できるね。
実験3 20系客車
♫もうちょっとサイズ上げるよ。限界いっぱいじゃきついかな。振り子もしないお前らならば朝飯前だよねー。
意外と大柄な20系客車。乗車は寝台列車としてではなく、大阪鉄道管理局主催のイベント列車に1回だけ。寝台幅は狭いけどとにかく静かで乗り心地が良くて、乗り降りのときに手動でドアを開ける儀式も必要で、どこか日本の鉄道車両とは思えなかった。今回の実験では車端のオーバーハングが気になるところですが…
問題なく通過。
♫ギブアップしてもいいのよ?
実験4 シキ600&シキ800
♩最後は一気にあげちゃうよ。もはや鉄の塊だね。大物貨車の本気の力見せておくれよ。
異形の貨車、シキ600とシキ800。シキ600は梅小路駅に留まっているシキ611を1度、シキ800は京都鉄道博物館で見たことがあります。鉄道車両というよりも建築物のような、不思議な感覚に陥ります。
C391なら全然大丈夫。想定以上の余裕がありました。
♩終わりだよ、いや嘘だよ。
実験5 C280でアプローチ
大物車は外側へ張り出すオーバーハングが意外と少なめというのもあって難なく通過できました。けどこれはC391だったから。もっと曲線をきつくしたらどうなるのでしょうか。
なんとC280でもぶつかることなく通過できました。
♩ここまで通ったら合格っ!
…ところが、オーバーハングが大きい20系だと……
ん? んんん?!
ゴリッと当たるわけではないけれど、これはダメですねー。C280で重大なインシデントだから、C243なら事故確定です。
ちなみにシキでなければ、C280でも大丈夫といえば大丈夫。サロンカーなにわだとこんな感じで。
まとめ
28mm複線から曲線への遷移区間は、少なくともC317以上、できればC354以上の半径にしておきましょう。
やはり間隔が狭いと実感的で、複々線で28mmだとこんな感じになります。いいねー。
曲線区間は37mm。広いけれど曲線区間だからしょうがない。
結論としては、先日作ったプランでどんな車両も問題なく走行させることができそうです。
おまけ
今回の実験でも、ヤツは来ました。
悪いことを考えている顔。
とりあえず巨体で4つの線路を跨いでみる。えー…
そして、記事を書いている今となりにいます。
あ、膝の上に来た。肉球がひんやりしていました。
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