運行終了まで1か月を切った「奥出雲おろち号」に乗ってきた。

2023年11月06日 12時00分 正午の月齢:22.8  月名:弓張月(下弦)  潮汐:小潮 月齢:22.8[弓張月(下弦)] 潮汐:小潮
1年前に投稿 | 鉄道全般 | 1件のコメント

3分ぐらいで読めます。

先月、嬉しがって「奥出雲おろち号の指定席を確保できた」と書いたのですが、

早くも月日が過ぎ去り、実際に乗ってきました。

10月24日乗車なのですが、列車の時間を考えると前泊か夜行バスの選択肢しかなく、前日はサボれない重要な仕事があったため、自動的に夜行バスということになりました。松江駅に着いたのは4時45分。暗いし、寒い…。7時にドトールが開くまではコンコースでベンチに座って耐え忍びました。

朝食後、少し早めに松江から宍道へ移動。宍道湖が美しい。

松江から宍道へ

「き♥」で「きすき」と読ませるのが可愛くて良い。

宍道から木次まで

木次に到着すると、少し離れた線におろち号が待機していました。

これからあれに5時間くらい乗るのね。2回目にして最後。

待機中のおろち号

転線後、据え付け。スハフ12の発電用のエンジンの音を聞いたのはいつ以来かな。っていうか、客車に乗る、12系に乗るっていう行為が久しぶりすぎ。

転線後据え付け 転線後据え付け

この駅名標も実にあざとくてよろしい。

駅名標「き♥」

ウロウロしていると、もう時間が無くなってきたので、注文しておいた弁当を受け取って乗ることにしましょう。

指定席

指定された座席は16番B・Cだったので、通路をはさんで佳奈と座ることになるのかなと思っていたら、外側に向けた4人座席の中央2人分の場所でした。両隣の人は写真を撮ったり控車に行ったりなのでほとんど2人で座って車窓を堪能。結果的に大当たりの場所。沿線で農作業をしている人が作業を止めて手を振ってくれます。

車窓

トンネルに入ると、冷気とともにランプ状の照明や竜がデザインされたイルミネーションが光ります。

トンネル

出雲坂根に到着。ここまではオハフ13が先頭だったけれど、スイッチバックのためDE10が先頭になります。

エンド交換

3段目から見下ろすと、2段目のレールとともに木々の隙間から1段目のレールが見えるのです。こんなところを登ってきたのね。

スイッチバック

てっきり終点まで乗りとおすと思った団体さんは三井野原でごっそり降りて、かなり空いた車内のまま備後落合に到着しました。

備後落合到着

かつての賑わいを感じさせる遺構が奥に見えます。鉄道模型で再現したくなる雰囲気なのです。

備後落合

遺構

そうこうしているうちに、折り返しの時刻。

木次に向かう 木次に向かう

今回は下り坂ばかりにもかかわらず、往路よりも30分くらい所要時間が長いのです。出雲坂根で待ち合わせ。

待ち合わせ

時間があるので、構内踏切からのアングルで撮影してみました。

低いアングルからのおろち号

弁当は2種類注文していたのですが、牛めしは往路のオハフ13で食べたので、復路は控車のスハフ12でいただきましょう。

スハフ13車内

焼鯖棒寿司。

焼鯖寿司 焼鯖寿司

この窓を開ける金具、JRでは久しぶりに見ましたよ。

窓

乗車時間も残りわずか。自分と同じ年齢のDE10が牽引してくれています。

貫通路

車内放送のオルゴールは「アルプスの牧場」「鉄道唱歌」「ハイケンスのセレナーデ」と、3つとも使ってくれてマニアなら嬉ションもの。車掌さんのアナウンスに涙腺崩壊しそうになります。

車窓

そして木次に到着。満足度120%でお別れです。

木次到着

どうしてくれるんですか。「き♥」どころか、「き♥♥♥♥♥」くらいになりましたよ。

宍道到着

岡山までは、もうすぐお亡くなりになる381系で。

381系やくも

全行程25時間くらいでしたが、総括すると…車両の魅力と沿線の風景が融合した、溢れる想いだけが激しくせつなく時間を埋め尽くす、Forever loveな旅でした。

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