ダイワ ミリオネア ST-25ACのベアリングをボールベアリングにしてみた。

2021年09月08日 12時00分 正午の月齢:1.5  月名:二日月  潮汐:大潮 月齢:1.5[二日月] 潮汐:大潮
(最終更新日:2021年10月14日)
4年前に投稿 | できるかな | 1件のコメント

3分ぐらいで読めます。

35年前ほどから使っている、ダイワ ミリオネア ST-25AC。今回はベアリングをボールベアリングにしてみようっていうハナシです。

daiwa millionaire st25ac

このリールはカーボンベアリングでスプールを支えています。カーボンベアリングというとかっこよく聞こえるけれど全然たいしたものでなくて、樹脂製の平軸受けです。汚れや油を吸ったせいかどうもここ数年スプールの動きがものすごく重く、掃除しても一時的にしか改善されませんでした。筒状に丸めた紙やすりでベアリング内側を磨いてムリヤリ滑りを良くしたけれど、もっとこうなんていうか根本的に解決したい…

となったら、ボールベアリングにするしかないですよね。

そんなことはずっと前からわかっていたのですが、交換を躊躇していた理由として「海で使ったりするわけだから、錆に強いメーカーの専用品を使うべき。」「ボールベアリングを採用している上位機種の部品を入手して流用したいけど、古いリールなので交換用部品の番号がわからない。」って感じかな。

そんなモヤモヤを吹っ飛ばしてくれたのが「・・・ごみ竿ですが 何か?」という関西在住現役ナースの異色釣りブログ。「既存のベアリングのサイズを測って、汎用品を買うだけ。」みたいな身も蓋もないアドバイスをもらったので、さっそくベアリングのサイズを測りました。外径9mm・内径5mm・厚さ3mmっていうのがこのリールのカーボンベアリングのサイズ。

Amazonでちょうどいいのが見つかりました。「ミニチュアベアリング 【NMB】 ステンレス 両シールド付 DDL-950ZZ 内径5mm×外径9mm×幅3mm」です。ステンレスっていう文字が錆に強い感じがするし、そのわりに1個210円と安かったのでとりあえず4個購入です。

それでは、交換してみましょう。

まずは手で回せるネジ2本をゆるめて、左のパネルとスプールをばらばらにします。遠心ブレーキのブロックをなくさないようにしないと。

分解する

6角形のバネで押さえられている中のブッシュみたいなパーツがカーボンベアリング。

カーボンベアリング

バネを外し、ベアリングを摘出します。

バネを外す

ハンドル側も同様に、バネを外してベアリングを取り出します。フレームがあるからちょっとやりにくい。

ハンドル側

バネは絶っっっ対になくさないように、ちゃんと保管しましょう。

摘出完了

取り出したカーボンベアリングをスプールにはめると…キツキツです。まぁここはきつくても、ベアリングと本体側の摩擦が少なければいいんだけど、そこもスムーズじゃないから回転が重いんですね、たぶん。

スプールにカーボンベアリング

これが今から使うベアリング。

ボールベアリング

それではボールベアリングを入れます。

ボールベアリングを入れる

ハンドル側にも入れます。

ハンドル側にボールベアリングを入れる

バネをはめて固定したら作業完了。ちなみにベアリングを比較するとこんな感じ。この銀色の中にはつぶつぶがいっぱい入っているはず。今回は砂とか入りにくそうなボールがむき出しでないタイプのベアリングにしましたが、これでよかったのかなー。

ベアリングの比較

交換後の効果ですが、ハンドルの回転はもちろん軽くなったのですがそれ以上に…

クラッチオフ状態

クラッチを切った状態で、親指でスプールを動かすともうとにかくツルツルぬるぬる動くんです。ベアリング替えたばかりだから当たり前っていえば当たり前なんだけど、めっちゃ気持ちい。今までの感覚で操作すると盛大にバックラッシュフェスティバルが開催されそうです。遠心ブレーキの強化も考えたほうがいいかな。

MICROACE EF65-1012初期型JR貨物更新機をKATOカプラーに改造した。

2021年09月06日 12時00分 正午の月齢:28.9  月名:二十九日月  潮汐:大潮 月齢:28.9[二十九日月] 潮汐:大潮
(最終更新日:2021年10月15日)
4年前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません

3分ぐらいで読めます。

ずっと放置していた、マイクロエース A1782 EF65-1012初期型JR貨物更新機。細かい造形の作りこみが際立つシロモノ。逆に手すり等のパーツが大げさすぎるかもしれないけど。

A1782

放置していた理由はこの製品のクセがすごいからなのですが、そのクセとは…

ダミーカプラー アーノルトカプラー

「連結できないダミーカプラー」か「(関節の位置そこ?!って言いたくなる)ブサイクを極めたアーノルトカプラー」しか選択肢がないっていうところなのです。わが所有車両はすべてKATOカプラーにしているので、どちらにせよこのままでは単機で走らせるくらいしか楽しみようがない。

そんなわけで、ようやくその気になったので、カプラーの改造をしてみます。

いつもどおり先人の知恵を拝借したいところですが、なにしろ古い情報しかなくて。

んー、工法から考える必要があるみたい。

カプラーが首を振る必要があるので、使うとすれば「EF66ナックル」か「かもめナックル」の穴に軸を通す構造にしなければなりません。まずは既存のカプラーの高さを確認します。

TR23

TR23で、アーノルトカプラーの高さを確認しました。シキ1000に替えてみます。

シキ1000

少し高めのほうがいいかな。次はカプラー同士の形の確認。

カプラー比較

付け根基準で考えると、かもめナックルはかなり高い位置にカプラーが来るような気がします。EF66ナックルだったらちょうどいいかなーということでEF66ナックルを使って作業をすすめます。

EF66ナックル

このままではスカートの中に収めるのは難しそう。っていうか絶対入らない。

スカートとの現物合わせ

瞬間接着剤でカプラーの根元部分を分解しないように固めたあと、カプラーの周りをできる限り削り落としてみます。

カプラーの根元を削る

次にスカートの穴を拡張しましょう。カッターナイフでコリコリコリコリ…これくらいでいいかな。

穴の拡張

ためしにカプラーを差し込んでみて高さ合わせ。

高さ合わせ

おっ、いいんじゃない。では軸を加工しましょう。まずはスカートの上下に0.5mmのピンバイスで穴をあけます。場所はこのあたり。

穴あけ

0.5mm真鍮線でカプラーの穴を貫きます。余分な真鍮線をカットしたらできあがり。

軸をつける

うんうんピッタリですね。カプラーの穴と真鍮線の隙間が大きいので、無連結だったり連結していてもテンションがかかっていないときはカプラーが少し下を向くのですが、牽引してテンションがかかると大丈夫です。

高さ確認

ためしにいろいろな車両をつないで走らせてみました。C280でS字を組んでみたのですが、ボギー車は問題なく通過できたけれど、2軸貨車は必ず脱線します。めちゃめちゃ重くしたら踏ん張ってくれるかもしれないけれどそれもどうかと思うし…

試運転

逆エンドも同様の加工をするのですが、どうやらEF66ナックルは先ほど使ったのが最後のモノだったみたいなので、こちらにはかもめナックルを使ってみます。かもめナックルのほうが削る量が少なくてラクちん。

かもめナックル

同様に真鍮線を突き刺します。キュピーン、ブチュ。

真鍮線を刺す

高さを確認してみましょう。EF66ナックルよりは高い位置だけど、全然問題ないですね。連結する車両によってはこれくらいのほうがいいかもしれません。

高さ確認

相変わらず2軸貨車&S字曲線の通過はできませんでしたが、ボギー車を牽引できるだけで上出来ですネ。これでいろいろと運用の幅が広がりますよ。

毒タキ牽引

毒タキを牽引させてみました。この車両も軽いのですが、かもめナックル側で牽引するとカーブに差し掛かったところで脱線するようです。連結相手ごとに、どちらの連結器がいいかっていう相性がありそうな気がします。

腕時計の修理をしたら思いのほか費用がかかった。

2021年09月01日 12時00分 正午の月齢:23.9  月名:真夜中の月  潮汐:小潮 月齢:23.9[真夜中の月] 潮汐:小潮
4年前に投稿 | 分類無用 | コメントはありません

2分ぐらいで読めます。

セイコー スピリット7B22-0AD0っていう時計をもう何年使っているかな。電波・ソーラー・チタン・防水。致命的な故障をしない限り、ずっと使えるスペックなんですよねー。

SEIKO SPIRIT 7B22-0AD0

数か月前にベルトのピンがぱらぱらと何本か抜け落ちてベルトが切れて、時計屋に預けてピン交換の修理をしたんだけどまたベルトが切れて(同じ箇所かどうかは不明)、そのときにベルトのコマも1個どこかにいってしまって、もういつどこが切れるかわからない状態なのでしっかり直してもらおうということでメーカーに送ってもらって全部のピンを点検し摩耗していたらすべて交換してもらうことにしました。

2週間ほどで連絡が来ました。

ピン19本交換。…19本かぁ。想定を超えてきたゾ。

しかしまぁ腕時計という精密機械が、身に着けているときにいきなり分解して地面に叩きつけられる姿はもう見たくない(もう2回見てしまった)ので、すぐにOKしました。

9000円くらいかかったけれど、まぁヨシとしましょう。ベルトのコマが1個少ないままだけど、今までブカブカで身に着けていたので逆に手首にフィットする感じになってこれはこれで悪くない感触なのでした。

腕時計なんて1000円~3000円くらいでもデザインも良くて使えるものがたくさんあるので、その価格帯のものを買って壊れたら買い替えるっていう運用もアリだとは思うけれど、やっぱりお気に入りの道具をずっと使い続けるほうが性分に合っているみたい。

ワクチン2回目を接種したら…こんなふうになった。

2021年08月31日 12時00分 正午の月齢:22.9  月名:弓張月(下弦)  潮汐:小潮 月齢:22.9[弓張月(下弦)] 潮汐:小潮
4年前に投稿 | 分類無用 | コメントはありません

2分ぐらいで読めます。

1回目の接種からちょうど4週経過した8月28日、2回目を打たれに行ってきました。何もなかったかというと何もなかったわけではなかったので、今後接種予定のある人や接種希望の人の参考になればということで。ま、個人差がありすぎて参考にならないかもしれないけどねー。

今回もモデルナ製。ニュースを騒がしている異物混入疑惑のロットではないらしい。もともと注射針の穴を通る0.何mmの異物なんてあまり気にしていなかったけれど、それでもちょびっと安心したかもしれない。

  • 13時50分ごろ、接種終了。ホント痛くないよね最近の注射針って。で、普通に帰宅。
  • 22時ごろ、少し爆心地が存在感をアピールしてきたけれど、1回目よりも少なめ。半径3cmくらいの範囲がキュンってしているみたいな。そのまま副業に出る。
  • 日付が変わって3時30分ごろ、寝る。
  • 7時ごろ、おやぁ? 体温を測ってみると…37.3℃。あらー。
  • 10時30分ごろ、体温が36℃台になる。あれもうイベント終わり?
  • 13時ごろ、37.6℃。あちこちの関節がちょっと痛い。たとえてみると「あれもしかして風邪ひいたかな?」みたいな。ちょっと昼寝しよう。
  • 14時30分ごろ、37.3℃。ヨギボー(ダメ人間養成クッション)に体を預けて、智辯vs智辯の高校野球決勝を見る。和歌山強い…。終わったら昼寝。弟や姪が来たけど「おじちゃん熱あるからうつるでぇ」と言って昼寝続行。
  • 18時ごろ、37.9℃。盛り上がってまいりました。このまま熱が下がらないなら明日は会社を休んでしまおうかなんて考えたものの、明日は会議で資料説明するの確定しているし、社内誌の編集も大詰めだし、這ってでも行こうと社畜魂(コスモ)を燃やす。
  • 20時ごろ、日帰り旅行に行ってた佳奈と翼から駅まで迎えにきてほしいとの連絡。熱アピールするものの結局はクルマ出すんだけどね。
  • 22時20分ごろ、37.2℃。頓服を1錠飲んで、副業に出る。まあ大丈夫でしょ。
  • 日付が変わって2時30分ごろ、寝る。今夜はスマブラなし。
  • 6時30分ごろ、熱は下がったみたい。測ったら35.8℃。普通に出勤の用意をする。

ってな感じで、打った翌日は丸1日使いものになりませんでした。2回目接種予定の人は、1回目なんともなくてもとりあえず1日休んだほうがいい。経験者に聞くとだいたいみんなこのパターンでした。

3回目、4回目の接種なんてハナシも出ているけれど、そんなに頻繁に動けない日を作るなんてもったいないことはできません。残された時間は少ないからね。もうこれくらいでいいんじゃないかなと思います。とりあえず免罪符「ワクチンパスポート」を入手する条件はクリアしたゾ。くふふ。

KATO ナハネフ23の貫通扉を銀色に塗った。そして追加加工。

2021年08月25日 12時00分 正午の月齢:16.9  月名:立待月  潮汐:大潮 月齢:16.9[立待月] 潮汐:大潮
4年前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません

1分ぐらいで読めます。

最近模型の加工を全然していなかったのですが、前から気にっていた課題、ナハネフ23の貫通扉を銀色に塗ってみることにしました。

未加工のナハネフ23

これはこれで美しいのですが、子供の頃に見たナハネフ23(具体的にいえば「ちくま」など)と何かが違う。それが貫通扉の色だと思うんです。というわけでさっそく加工してみます。

台車を外し、幌を外しました。

幌と窓ガラスを外す

ガラスも外して、ドアのモールドに沿って銀色を入れていきます。苦労した点は…長い間使っていなかったゲル状になっていたエナメル塗料に溶剤を入れていい粘度にすること、かなぁ。

フラットアルミを筆塗り

あまりキレイには見えないけれど大丈夫。塗り分け部分は幌で隠れるはず。このまま幌をつければ完成っていうことでいいんだけど…

未加工の幌

実際の車両はどうだったのか、画像を検索すると、あろうことかナハネフ23の渡り板が立ててある写真は全然出てきません。そうつまりこの渡り板はリアルじゃないっていうこと。この機会に削ってしまいましょう。

渡り板を削る

カッターナイフでほぼ削ることができました。下のほうの縦線が画像では気になるけれど、肉眼ではわからない程度です。このままでいいでしょう。

加工後のナハネフ23

こんな感じに仕上がりました。どうでしょ。雰囲気出たとおもうけど。

個人的には大満足なのでしたー。

必殺仕切人「仕立屋の新吉」回顧録。

2021年08月23日 12時00分 正午の月齢:14.9  月名:十五夜  潮汐:大潮 月齢:14.9[十五夜] 潮汐:大潮
4年前に投稿 | 分類無用 | コメントはありません

4分ぐらいで読めます。

なぜかわからないけれど、最近急に必殺仕切人の音楽、殺しのテーマ曲(「恨みを断ち切る仕切人!」)が頭の中でグルグルしているので、YouTubeなどを探したのですが、ニコニコ動画にどっぷりハマる動画がありました。

アップテンポなBGMの中、待ち針を目印にして暗闇の中を敵めがけて走り、正面からブスリと心臓を突き刺すスタイルがたまらんのですよ。

30分弱ひたすら「仕立屋の新吉」の殺しのシーンが堪能できます(一部三味線屋の勇次との絡みあり)。「仕立屋の新吉」って誰? っていう人のためにWikipediaから引用。

新吉
演 - 小野寺昭

鬼アザミの配下であった仕切人。仕立て屋を商売とする。表稼業の際は穏やかな口調で、針子たちに指導する。3月9日生まれのうお座。成り行き上、鬼アザミの配下となった勇次とともにお国の殺しを引き受けたが、鬼アザミの非道なやり方に反抗し、一味を始末する。幼い頃、酒に溺れ、暴力を振るう父親から逃れて家出したところを旅の仕立て屋に拾われた過去を持つ。勇次とは裏稼業への価値観の違いから衝突するが、そのたびにお互いの信頼を深めていった。最終話で、百化け一味の始末を終え、自分が以前から訪ねようとしていた織元を求め、江戸を離れ、旅に出る。

夜光塗料を塗ったマチ針を悪人の心臓部分に投げ付け、手近の灯りを吹き消し、周囲を暗闇にした上で、マチ針の光を目印にして走り寄り、物差しに仕込んだ刀(インドに伝わるウルミに似た、ゼンマイ状の極薄の刃)で相手の心臓を突き刺す。

殺しの際は黒子の頭巾を被り、闇に紛れるための殺し用の衣装を纏う。第1話では普段着のままで、袖の中に物差しを隠し、お国を尾行する描写が見られた。

必殺仕切人については、ファンの間でもいろんな評価がある作品なのですが、誤解を恐れずさくっとまとめると…

  • 音楽……派手
  • 殺しの演出……派手
  • 出演者……豪華
  • ストーリー……もはや時代劇じゃない

という、後期必殺シリーズのある意味頂点のような作品なのですが、固定観念を捨て去ってしまうことができたら、1周回って「これはこれでアリかな」と思います。

  • 「仕舞人」以降の”非主水”シリーズの顔であった京マチ子・高橋悦史、1976年の「必殺からくり人」以降、通算4作品にわたって”非主水”作品にレギュラー出演した芦屋雁之助は本作終了を持って「必殺」シリーズから”卒業”。
  • 本作の好調ぶりから、製作サイドは勇次(中条)をメインに据えた本作の作風を継承する新シリーズを立ち上げて、主水の「仕事人」シリーズと勇次の新シリーズの交互放送によって「必殺」シリーズの更なる人気安定化を狙う構想を立てていたが、中条当人は本作限りでのシリーズからの降板の意思を既に出演が決定した段階で決めており(元々、中条は秀役・三田村邦彦と同様に「仕事人Ⅳ」終了をもってシリーズからの降板を希望していたところ、製作側の説得に折れる形で「仕切人」への連続出演を承諾したという経緯があり、後年の本人のインタビューでも本作については「「必殺」に対して最後のご奉公をするつもりで出演を引き受けた」旨を述べている)、その意思が固かった事もあり、本作を継承する勇次メインの新シリーズ製作の話は結局白紙となり、中条も本作終了をもってシリーズを(一旦)”卒業”する事となった(後に中条は1996年公開の劇場版作品「必殺!6 主水死す」で12年ぶりに勇次役に復帰。更に1999年には勇次を主役に据えた新たな劇場版作品「必殺!三味線屋・勇次」が製作・公開されている)。
  • 本作は開始当初では前作「仕事人Ⅳ」をも凌ぐ高い視聴率を獲得したものの、第3話以降、過度な時代性を反映したストーリー展開や時代劇の特性とは不釣合いともいえる異色のゲストキャラクターの多用したことに加え、「仕事人」路線の継承に伴う極度のマンネリ化、レギュラーキャストのスケジュール都合による相次ぐ途中休演などの影響もあってか中盤以降は開始当初の好調ぶりから一転、視聴率は低迷傾向に陥った(この事も勇次をメインとした新シリーズ構想が頓挫した主因の一つとされる。)。本作、及び次回作「仕事人Ⅴ」で露呈した「必殺」のバラエティ化の限界に対する反省は、翌年の”非主水”作品である「橋掛人」、それに続く「仕事人Ⅴ」の続編「激闘編」での原点回帰を目指したシリアスな作劇・演出の多用という形で反映されることになる。

TVデータベース 第22作「必殺仕切人」

で、話を戻して新吉のこと。

よきライバルでもある三味線屋の勇次と比較すると、こんな感じ…かな。

新吉 勇次
殺し方 物差しに仕込んだ刃物で心臓を突き刺す 三味線の弦で首吊り
絶命時間 ほぼ即死 ある程度の時間苦しませる
間合い 至近距離でないと殺せない 離れていないと殺せない
姿勢 敵と正面で対峙(たまに背中から刺す) だいたい背中しか見せない

とまぁ、何かと正反対のキャラなんですね。そんな2人の人間関係の移り変わりを楽しむのが、必殺仕切人の正しい味わい方といっても過言ではありません。お国のテレポートや勘平のリング設営はメインデッシュではないのです。

DVDほしいなぁ。

Translate »