文化展用合同レイアウト2011(その5)・レールの固定

2010年09月27日 01時32分 正午の月齢:19.1  月名:更待月  潮汐:中潮 月齢:19.1[更待月] 潮汐:中潮
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2分ぐらいで読めます。

レールの固定です。潜るほうのレールはボンドGクリヤーで貼り付け、越えるほうのレールは釘で固定しました。0.5mmから2.0mmの範囲で随所にカントを設けています。今回は初めて「S字カーブ+上り勾配から下り勾配への遷移」にカントをつけるので、車両が上手く通過できるかが最大の課題です。

なぜそこまでしてカントをつけたがるのか。それは、例えるとLat式ミクのあざとさのようなもの。鉄道マニアにとってカントとは「『あ…これは狙ってるな』と理解してはいても琴線にきゅんと来てしまう(ニコニコ大百科モバイル 「あざとい」とは)」という、そんなあざといものだと思っています。もちろん、下り急勾配における速度超過に対する安全対策という本来の目的もあるのですよ。

左側通行のときに立体交差の頂点を越えて下り勾配になるカーブの中間点付近のみ2.0mm(おそらく最も速度が高くなるので)とし、その他はほとんど1.3mmとしています。

カントの設置

以前はカント区間全体にスペーサーを入れていましたが、今回は部分的なスペーサーにしてみました。これによりS字の変曲点付近のカント量の遷移が滑らかに仕上がっています。S字は中央の立体交差部分だけではなく、バリアブルレール接続直前の箇所もあります。ここにも0.5mmのスペーサーを使いS字カントになっています。

走行テスト

いよいよ列車の通過実験です。単機(DF50・DD51・C53・C62)は問題なく通過、続いて編成モノ。アーノルトカプラーは何の問題もなし。カトーカプラーのKATO14系は連結面間の狭さからC243通過時は車両の内側妻部が接触するもののそれ以外は問題なし。最後はボディマウントのTNカプラー。基本的には問題なし。ただし、TNカプラーに改造したカメラカーの先台車が立体交差を越えた辺りで頻繁に脱線。この車両はカメラを旋回させるため少し台車の動きが渋いので、どうやら原因はそれっぽい。しかし、電池を搭載すれば問題なし。これで実験メニューは終わり。

S字通過風景

下りカーブをフルスピードでバンバン走らせても外側へ転倒することはありませんでした。ただし、機関車が長編成のT車を牽引したり、2軸貨車編成を勾配上で起動したり、振り子車両を走らせたりはしていないので、完璧とは言えないですが。けど、思ったよりは好成績でした。たぶんハンダ付けロングレール化が効いていると思います。

平坦区間からカント区間への遷移 カント区間から平坦区間への遷移 最大カント部分

次回からはいよいよ情景の作りこみです。

文化展用合同レイアウト2011(その4)・勾配の加工

2010年09月24日 18時00分 正午の月齢:16.1  月名:立待月  潮汐:大潮 月齢:16.1[立待月] 潮汐:大潮
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引き続き上り勾配用のアプローチを加工します。

ベニヤ板積層スペーサー

2.5mmベニヤ板を10mm×50mmに切って積層し、いろいろな高さのスペーサーを作りました。

スペーサーの配置

とても重要なスペーサーの配置間隔。勾配の角度は一定ではなく、緩→急→緩となるように配置します。

ベニヤ板の固定

ボンドGクリヤーと10mmの釘を併用して、ベニヤ板をスペーサーに固定します。

両方固定完了

両方同じように加工して、レールを載せてみました。まだレールの固定はしていません。

レールとベニヤ板の接触確認

ベニヤ板を仮置きの状態で走行試験をしたときはベニヤ板とレールの間に派手に隙間が開いたのですが、正しく固定したベニヤ板に対してレールはぴったりと沿ってくれています。

高架橋の設置

線路が交差する部分をどうしようか、かなり考えたのですが、結局手持ちの高架橋付きレールC243-45からレールを外し、1/4ずつに切ってS字につないでみました。実際にこんなうねりのある高架橋があるのかどうかわかりませんが、当面はこの状態で作業を進めることにしましょう。

文化展用合同レイアウト2011(その3)・走行実験

2010年09月21日 18時00分 正午の月齢:13.1  月名:待宵月  潮汐:大潮 月齢:13.1[待宵月] 潮汐:大潮
(最終更新日:2010年09月27日)
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左右に既存のモジュールをつないで、実際に車両を走らせてみました。

走行試験

潜るほうの線路は、ベニヤ板にぴったりとくっついています。このままレールを固定しても問題ないでしょう。超えるほうの線路は、立体交差部分を頂点にしてカーブの部分が浮いています。車両が通るとアプローチのベニヤ板にぴったりと接触するかわりに頂点のあちら側がガバッと浮き上がります。これはレールを固定していないからですが、頂点付近の勾配角の設定に気を使いそうですネ。140mm程度は平坦区間を作るべきかも知れません。

勾配寸法の固定

下り勾配を固定します。2.5mm厚ベニヤ板の端材を20mm×20mmにし、適宜重ねることで様々な高さのスペーサーを作ります。ボンドGクリヤーで接着すれば出来上がり。余分な部分は完全乾燥後に削ることとします。

10V程度の電圧までは問題なく走れました。フルスピードにすると、越えるほうの線路の下り勾配で転覆しました…。

さて、現在のところ保存するときはこのように立てかけているわけですが、

保存状態

やっぱりというか当然、ユミコちゃんに見つかってしまいました。ただ反応が意外で「今度はそんなの作るん?」程度の反応。いやいや、これからがスタイロフォームのくずやカラーパウダーで大変になるんだよー。

文化展用合同レイアウト2011(その2)・ボードの加工と検証

2010年09月20日 19時00分 正午の月齢:12.1  月名:十三夜  潮汐:中潮 月齢:12.1[十三夜] 潮汐:中潮
(最終更新日:2010年09月21日)
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さて、ボードの加工です。20mm掘り下げるため、ベニヤ板に切り込みを入れて、滑らかな勾配を作ります。

レールの仮配置

上り勾配のほうはKATOの車両ケースを使い、検証してみます。

交差部分の様子

ボードはまだ加工の途中です。唯一の直線区間(228.5mm)の部分だけ、角材等を使って固定しました。ガーター橋にするか、コンクリート高架橋にするか、それともトンネルか、どのように交差させるのか何も決めていませんが、バラスト付きの道床を使ってしまっているので、ガーター橋はボツですね。

車両の接触限界を確認

鉄コレ車両を使って、接触することなく通過できるかどうかを確認しました。問題は高さですが…

パンタグラフのクリアランスを確認

どうやら立体交差は理論通りにうまくいきそうです。しかし厚みのある橋にすると、距離が短いだけに勾配が急に険しくなります。ここは接触限界を十分にクリヤしながらも、1mmでも高さを抑えたいところです。

上り勾配を切り出す

上り勾配用のアプローチを作ります。以前のループ線のときは道床下に直接バルサ材を橋脚のように貼り付けましたが、今回はこういうところも少し丁寧に加工するとしましょう。

文化展用合同レイアウト2011(その1)・企画と配線


(最終更新日:2010年09月21日)
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前回の文化展から2年。またまた大阪国際会議場で鉄道模型を走らせるべく各方面に根回ししていましたが、どうやら実現できそうです。というわけで、信号場・駅モジュールの延長部の作成、「みやび」の加工などの数々の課題を残しつつ、文化展用のレイアウトを作ることにしました。

モジュール自体の規格は従来どおりとしながら、ほんの少し規制緩和しました。具体的にはパネルの使用枚数の制限をかなり自由にしています。

さて、3ヵ月ほど考えに考えた末、プランが決まりました。サイズは600mm×1200mmとし、他の人が決してやらないような無茶な配線に挑みます。

文化展2011プラン「8の字モジュール」

これが今回のプラン「8の字モジュール」。おそらく合同レイアウト最大の難所になると思います。脳内理論上では、ぎりぎり立体交差できるはず。しかし勾配を5%程度に抑えるためには、超える方は30mm程度が限界なので、潜る方を20mm程度掘り下げなければなりません。果たして実現可能なのか…

プランどおりにレールを組む

早速レールを買ってきて組んでみました。勾配はさておき、配線自体はなんとか収まりました。ボードの上下方向はぎりぎりバラストを撒けそうです。

ボードですが、勾配で掘り下げる必要があるので、既製品は使えません。ベニヤ板と角材等を使い自作しました。15度のカーブレールを連続して使用するため、ジョイナーはすべてハンダ付けし、ロングレールにしました。これは勾配が変化する際の屈曲を避けるのと、多数のジョイナーによる通電不良・電圧降下対策、レール塗装時の通電不良対策を目的としています。温度差によるレールの伸び縮みが気にならないわけではないのですが、このプランではロングレール化するメリットのほうが大きいでしょう。

どのような情景を展開するか、まったく考えていません。都会にしては曲線が多すぎるので、山間部になることはほぼ決定ですが…。

和風列車「みやび」の製作(その2)

2010年09月18日 17時10分 正午の月齢:10.1  月名:十日余の月  潮汐:若潮 月齢:10.1[十日余の月] 潮汐:若潮
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次は、側面。トイレの窓を埋めます。

トイレ窓の撤去・その1

方法としてはテールマークと同様にプラ板でふさいでからパテで隙間を埋めます。

トイレ窓の撤去・その2

パテを盛ったら、耐水ペーパー400番で面を出していきます。

トイレ窓の撤去・その3

サーフェイサーをシュシュッと気分で吹いてみて、凹凸を確認します。パテ盛りとサーフェイサーを繰り返して、まあまあ納得のいく面粗度になりました。

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