ベイブレード メタルウィールを純金メッキしてみた。
2011年07月25日 00時40分 月齢:24.1[二十五日月] 潮汐:長潮
13年前に投稿 | できるかな | コメントはありません
3分ぐらいで読めます。
この記事は情報が古い場合があります。
以前自宅で銅メッキを試みて以来メッキに関心があったのですが、ちょっとしたきっかけからメッキ屋さんと縁ができたので、冗談半分でベイブレードのメタルウィール「フレイムウィール」の純金メッキを発注しました。
そして届いたフレイムウィール。
開封して目の当たりにする、神々しい金色の円盤。美しすぎます。特に外周部の滑らかな光沢はまさに芸術品。とても「子供のおもちゃ」とは呼べません。かと言って「大人のおもちゃ」と呼ぶのもアレですが。
全体くまなくメッキされ、チェーンを付ければペンダントになりそうです。このウィールを握り締めるだけでも滑らかな金の手触りが心地よい。
ヘルケルベクスのパーツが金色に合いそうなので組んでみました。なんていうか、黄金聖衣の一部・天秤座のシールドみたいな感じ。あ、そう言えばこのウィールってフレイムリブラのものだから、天秤座という点では外れてないかも。
一般的にはどう考えても実戦で使うべきではないシロモノ。せっかく純金メッキしたのに本当に使うなんて…という気遣いは微塵もなく、早速このベイを使って対戦してみました。もちろんベイ同士の金属部分が激しくぶつかり合います。10回ほどのバトルの結果がこの写真。メッキ部分には傷ひとつありません。まさに黄金聖衣!!
今回の無理難題を引き受けてくれたのは株式会社ヒキフネ。高い技術力は業界の内外を問わず定評があるそうです。一般的な装飾金メッキは銅やニッケルで下地を調整した後、0.01μm程度金を乗せるそうですが、ベイブレードという特殊用途(金メッキしたものをガンガンぶつけ合う用途って他にあるんだろうか)のために、1μm(通常の100倍!!)の厚さで仕上げてもらいました。とは言ってもこんな知識は持ち合わせているわけがなく、すべての交渉は想月堂有限会社にお任せだったんですけど。しかもこの品質で1点ものの価格としては破格値で加工していただきました。
いつもはこのテの金(キンでなくカネ)の使い方に微妙な顔をするユミコちゃんも、今回の加工内容と金額を説明すると納得顔でした。もうそれだけで品質と費用対効果の高さが証明されます(笑)。
メタルウィールのメッキなんて、誰もが考え付きそうなものだとは思うのですが、インターネットで検索しても案外実例は出てきません。目に留まったのは、「ベイブレード24金メッキ仕様!!」や「メッキヘル!」くらいでしょうか。そんなメッキの中でも、銀鏡反応+トップコートによる金色メッキ(いわゆる金メッキではない)があったりして、本当の本当に金メッキした例は少ないようです。(公開されていないだけかも知れないですケド。)
銀鏡反応+トップコートでは、たぶん実戦には耐えられない気がします。無垢の金だから得られる高い満足感と実用性。他にもいろいろとメッキで遊べそうなので、まずは図書館でメッキに関する基礎知識を得ることから始めましょ。
最近のベイブレードは遠心力を利用した機構やリモコンなど機能を売りにしていて、もちろんそれはそれで魅力的ではあるのですが、一方でこういう大人の道楽のような楽しみ方も悪くないものです。
古い記事・新しい記事
- 古い記事 [2011年07月07日]
- ← 1006サイズ チップLEDをはんだ付けしてみた。
- 新しい記事 [2011年09月22日]
- → TA7812S 3端子レギュレータをシンプルに組んでみた。