キ100のレベルアップ改造。(その7)
2021年11月22日 12時00分 月齢:17.6[居待月] 潮汐:中潮
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3分ぐらいで読めます。
それでは最終回。ついにLEDまわりの作業です。果たしてキ100の前照灯は点灯するのでしょうか?
まず、手持ちの配線済みチップLED在庫をほじくってみました。見つかったのは、
1006白色チップLEDでした。1006つまり1.0mm×0.6mmサイズのはんだ付けは最高難度のLED。これを使ってもいいんですけど、キ100に白い光は似合わない。ということで、チップLEDのはんだ付けから作業していきましょう。
今回使うのはコレ。
実体顕微鏡、久々の登場ですよ。いや、そうでもないか。
ではさっそく手術台へご案内。
…の前に準備を。LED固定のための両面テープを貼っておきます。
それでは改めて、ご案内。くぅ、小っせぇ小っせぇ小っせぇわ。まぁこれでも1006サイズの2倍の面積あるんだけどね。
固定したらまずは電子工作用のフラックスをちょん付けしておきます。顕微鏡をのぞいたらこんな感じに見えるんですよ。
次に予備はんだ。はんだごての熱で両面テープが柔らかくなってウニウニ動くので、定規を治具にして作業します。
0.15mmポリウレタン線にもあらかじめ予備はんだしておき、はんだ付けしていきます。線の剛性でチップLEDが動きやがって作業がしにくいので、もう1本定規を追加してLEDを動かないように固定して作業を進めていきます。
できあがった配線済みの電球色1608サイズチップLED。点灯させると、こんな色。画像ではわかりにくいけれど、真っ白じゃないことが伝わるかなー。
電極部分はとてもデリケートなので、壊れないように光硬化パテで固めておきます。また4.7μFのチップコンデンサをちらつき防止の意味でつけてみました。結果的には全く効果がなかった(わからなかった)ケド…
0.75mm光ファイバーを、LEDの発光面に瞬間接着剤のちょん付けで接着します。
光硬化パテで光源部分を固めて強化。
光ファイバーは軽くライターの炎を当てて曲げました。熱収縮チューブを使って光源部の遮光をしておきます。
車内から光ファイバーを前照灯の穴に挿入します。
光ファイバーをちょうどいい長さでハサミでちょん切って、ほんの少量の瞬間接着剤を流し込み固定しました。光学系の処置はこれで完了。
1kΩの抵抗を前台車あたりのちょっと車幅に余裕があるところに取り付け。チップ抵抗のほうが便利かなー。
LEDからの線を、カソード側は左側の抵抗に、アノード側は右側の引き通し線にそれぞれはんだ付け。車体を軽く乗せた状態で線路に載せ、通電させて点灯を確認してから完全に車体にはめ込みました。
こんな感じに光ります。
手で車両を前後させると、少しチラチラしてしまいます。前台車の車軸と後台車のピボット部分に接点復活王を塗ってみました。
効果は…
いやもう完璧! 車両を前後に動かしてもチラつきは全くありません!!車軸の摩擦も減ったみたいで転がりが良くなるという嬉しい副作用ありです。
それでは試運転。
めちゃめちゃ安定して点灯していますよ。C280のS字カーブでも何も問題なく走ってくれました。
7年1か月にわたる制作記がようやく終わりです。
自分でいうのもナンだけど、かなりカッコいいキ100になったと思いますよー。
このキ100をどの機関車に推させるのか、むしろそっちのほうが深刻な課題かも?
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