グランドプレーンアンテナ設置シリーズの最終回です。
まずはベランダの屋根と固定するための金具を完全に締めました。ステンレスのM8ボルト2本なので、まぁちぎれ飛ぶことはないでしょう。
謎の金属パイプによってどれくらい剛性が高くなっているのかはわからないのですが、ちょっと試してみることにします。仮付けしている支線のワイヤーを引っ張ったり緩めたりして、1mくらいの振幅を発生させてみました。
先っぽのアンテナも激しくビヨンビヨンしています。めちゃくちゃしなるのですが、折れる気配は全然ないし、屋根と固定している部分がしっかりしているのでマスト全体を使って衝撃を受け流している感じ。支線を張れば今年の台風でも耐えられると確信しました。
実は垂直というよりも、ほんの少しだけ隣家のほうに倒れています。ほんとうに少しだけ、ですけど。
これは支線を張るのに3方向しか張れないため、建物の前後方向にそれぞれ1本ずつに加えて、西から(画像では右側から)1本張ってテンションがかかるはずなので、あらかじめ隣家側に倒したアンテナは垂直になる、という計画のためなのです。
それではある程度準備ができたアンテナをベランダに運びます。そしてベランダでマストをつないだり支線を結び付けたりを行います。
ところで、ここまで準備を進める前にアンテナマストだけをつないで強度を確認したところ結構しなるんですよね。1.8m+1.8m(継ぎの部分が約10cm)で3.5mのマストだけでもかなりしなります。さらに1.2mを継ぎ足すので、いくら軽量で受風面積が少ないグランドプレーンアンテナでも、通常時はともかく台風が来たら一発で逝ってしまいそう。上のほうはともかく支点・作用点になる部分はもう少し補強したくなったので、どうしたものかと考えていました。
そんな矢先、いいものを見つけました。
アンテナマストだけ頑張っても、先っぽがモービルホイップだとどうも淋しい。もう少し電波を飛ばせそうなアンテナが欲しいなと思って、グランドプレーンアンテナに手を出してみました。
今のところ430MHz帯だけなので、144/430MHzに対応したアンテナの中から第一電波工業(ダイヤモンド)の「X50」を選びました。値段も大きさも手ごろで、固定局の第一歩にはぴったりな感じです。
これをアンテナマストに取り付けて、ベランダに立ててみます。
実はMZ-350(3.5m)だけではもの足りなくて、1.2mのリブパイプMZ-120も買い、つなげて使うことにしました。計4.7m、ベランダの壁面取付金具が地上から4.5mの高さなので給電点は約9mを確保できそうです。25.4mmφのマストが台風にも耐えられるのなら、ですが。
壁面取付金具は、いかにも亜鉛のプールにドブ漬けしたような色で安心なのですが、アンテナマストのリブパイプは亜鉛メッキとはいうもののドブ漬け特有のギラギラ感がなくて被膜の厚さがちょっと心配です。ダークグレーに塗った建物外壁・黒色の瓦や雨戸に合わせて、アンテナ周りの金物も真っ黒に塗装することにしました。
はじめはSOFT99シャーシーブラックを使ったのですが特に被膜が強いわけでもなくただ高いだけの塗料だったので、2本目の缶はニッペのマーキングスプレーを使ってみました。値段は3分の1で塗膜はほとんど同じ感触。黒光りしたパーツに大変身です。
ネジを付けてみると、銀色と黒色の醸し出すハーモニーがなんか無駄に高級感にあふれています。
しっかり塗装したものの塗膜はあまり強くなくて、爪でガリッとすると剥がれます。塗膜の厚さだけを求めるのなら、刷毛塗りのほうが良かったかな…
マストも何回かに分けて真っ黒にしました。1本だけ白い棒があるけれど、これはについて後日書きますネ。