前回の予告どおり、小物を作って進捗をごまかします。レイアウトでは軽視される標識類ですが、カメラカーを走らせると線路脇の作りこみの重要性を再認識します。とは言うものの、TOMIXのものは良くできているけれど高いし、津川洋行のものは値段に対して品質がイマイチだし、どちらにせよ自作しか道はありません。
まずは標識類をIllustratorで起こしました。ただし道路標識は都合良くEPS形式の素材があったので、それを借りました。また鉄道標識の寸法は、当初は夜中にコッソリと採寸しようかなどと考えていたのですが、これも都合の良いことに資料があったので、それを参考にしました。
上に載せたファイルですが、そのまま使ってもそれなりに雰囲気は出ると思いますが、Illustratorを持っている人なら編集して任意の数字にすることができます。さらに現実感が向上することでしょう。
さて、これを写真用の印刷紙にインクジェットプリンタで印刷し、表面にクリアコートを吹きました。他にもプラ板に印刷という方法も試してみたのですが、800番の耐水ペーパーで足付けしてもインクを弾いてしまったのでボツです。
これを切り抜きます。この切り抜き作業がいちばん難易度が高い作業かも知れません(特に曲線が)。
速度制限区間の距離ですが、実際のレイアウトから計算して求めた数字をスケール換算しています。こういうところには何故か妥協できません。曲線標も作ったのですが、R280の区間は当然「42」と記入しました。曲線半径42mって…でも現実です。勾配標も実際の角度から算出しています(最大58‰になってしまいました)。でも字が小さすぎてそこまで確認する人はいないでしょう、たぶん。
というわけで、先日の桁下防護工にも高さ制限の表示を。一旦プラ板に貼り、それを貼り付けます。
この調子で作りこんでいくと、妙なところにこだわった生々しいレイアウトになりつつあります。でも結局模型はどこまでいっても模型なんですけどね。それを理解しながらも作業するのが嬉し楽し大好き。
まずは道路を作ります。厚紙をニュートラルグレーで塗装し、両隣のモジュールとの整合性を確認して貼り付けます。踏切も塗装しましょう。雰囲気重視で黄色の警戒色を塗っておきました。
ようやくカラーパウダーを撒く行程まで辿り着くことができました。盛土と線路脇を生い茂った草色に表現していきます。
盛土の部分のカラーパウダーの撒き方は、ターフ緑褐色→ターフ草色→カラーパウダー黄緑色(少々)の順で重ねていきます。9月下旬から10月上旬のイメージなので、かなり暗い(濃い)緑に仕上げました。ほとんどターフばかり使い、コースターフやカラーパウダーは部分的なアクセントのみに使っています。高架下は陽が当たらないので草は生やしません。
潜るほうの線路脇は、ターフ茶色→ターフ緑褐色→ターフ若草色→ターフ草色→ターフ若草色→カラーパウダー黄緑色の順で重ねていきます。盛土よりは明るい目にして、立体交差部分での対比を強調しました。…って言ってもあんまり変わらないですケド。
こうやって眺めると、なんとも言えない地形が点在しています。ここをどのように埋めていくか、センスと腕の見せ所ですネ。