前回に引き続き、文化展の様子です。今回は列車を走らせたときの様子を書いてみます。
搬入日は真っ白だった木工用ボンドの海も、日ごとに透明感が出てきました。水面の表現技法が気になるのか、何人かのお客さんが海をペタペタと触っていました。
顕微鏡を覗きながらはんだ付けした踏切。初日は調子よく点滅していたのですが、だんだん点滅が不安定になっていきました。どこに問題があるのか結局特定できず…
あまりカントを感じないですね。でもやりすぎるとろくな結果にならないことは理解しているので、これくらいがいいんだと思います。
亀師匠の駅とTMR君の駅。駅を作るのはいちばん楽しいですね。でも駅だらけになるわけにもいかないのが悩ましいところ。
このモジュールはなぜか速度が落ちるんです。直接給電しているにもかかわらず。搬入するまで走行テストはほとんどしていなかったからなぁ。
コーナー部分はだいたい2時間に1回程度レールをクリーニングしてやらないと、汚れで走りが悪くなります。トンネルもメンテナンスしやすい構造にしておいて助かりました。
トンネルの表現力を高めるために取り付けた通信ケーブルの碍子ですが、1箇所車両と接触するのでもぎ取りました。あと数ミリなんですけどねー。トンネルの大きさ、ギリギリを狙いすぎたかな。
無事搬入し、モジュール同士のレールがつながらないといったトラブルもなく設置できました。最終チェックもかねて、皆さんの作品を見てみましょう。
入場するとすぐに亀師匠の駅モジュールがあります。わざとらしく配置しました。
わがモジュールは、ある程度風景に連続性がありそうなそれぞれのコーナーに配置しました。
亀師匠の作品で駅を見るのは今回が初めて。細かい演出が随所にちりばめられています。
直線をほとんど使わないウツ氏のモジュール。
kwtk嬢は前回のトトロ(サツキとメイの家)に続いて魔女宅できました。今回も丁寧な仕事しています。
他にもいろいろな作品がありました。なるほどと思わされることも多くて勉強になりますなぁ。
それでは海の続き。防潮堤を作ります。そのために計画からはみ出た木粉ねんどをサクサクとカット。
次に厚紙で防潮堤を形成します。
ここも気合を入れずにサクサクと。
シンプルすぎる気がしないこともないですけど、防潮堤の完成です。接着剤の乾燥が落ち着いたら、塗装。
削りすぎた地面を再び木粉ねんどで埋めたら、カラーパウダーで仕上げます。慣れたもので、これくらいの面積だったらすぐにできちゃいます。いやもうホント時間ないんで。
ここからは海の表現。材料も大したものを持っていないので、技術で海らしく見せなくてはなりません。まずは爪で引きちぎったスタイロフォームの破片を貼り付けて、水で溶いた石膏をボードの端から垂れないように流します。
石膏は固まり始めると早いので、タイミングを見ながら…
固まりきらないうちに、ガラス棒で表面をポコポコとたたいていきます。そうすると石膏の表面が凸凹してきました。乾いたら、ミディアムブルーで塗装します。濃いところや薄いところを作ってムラムラに塗ってしまっていいです。
塗装がだいたい乾いたら、スタイロフォームを黒に近いグレーで塗装。磯っぽくしてあげましょう。海面には木工用ボンドをたっぷりと塗ります。
木工用ボンドが乾かないうちに、消波ブロックを置いていきます。まずはこんな感じで。
別の形のものも使ってみました。これもこんな感じで置いていきます。木工用ボンドが落ち着いてきたら、角度を変えて消波ブロックを重ねるように貼り付けます。
なんとか文化展当日までに仕上げたものの、毎度おなじみの脱力モードで更新をサボっている間にいろいろなことがありました。某友人は末期癌と闘い、別の友人は脳出血でこの世を去り、わが家でも佳奈が脳腫瘍になり、趣味どころではなかったのです。
ようやく少し落ち着いたので、たまっている記事を消化できそう。それでは4枚目のボードづくりの場面から紹介しますネ。
4枚目のボードは時間的な制約から凝ったものを作れそうになかったので、「シンプルだけど絵になる」緑と青を取り入れた海岸的風景です。
ただ海を表現するといってもボードを掘り下げるのは大変なので、木粉ねんどで少し地面を盛り上げて相対的に海面との高低差を作り出します。曲線内径側は防風林ぽく、木粉ねんどの上に樹木をペタペタと貼り付けます。
コレだけの面積を海にしてしまえば、1日半しかなくても完成させられる…かな。
まずは林を仕上げます。樹木の幹と根は、以前作ったモジュールからの再利用なので接着されています。その隙間にカラーパウダーを撒くのが実に大変でした。
海側に取り掛かります。まずは両端をなじませたら、続きは次回で。