キ100のレベルアップ改造。(その5)
2021年11月17日 12時00分 月齢:12.6[十三夜] 潮汐:中潮
3年前に投稿 | 鉄道模型 | 1件のコメント
3分ぐらいで読めます。
前台車を加工し、集電して車内まで配線できました。今回は後台車の集電加工です。
後台車はカタチとしては普通の台車なので、イメージとしてはこんな感じでいきましょう。
よくあるピボット集電方式です。この仕組みをオリジナルの台車に加工していきます。
まずは手持ちの部品の中から今回の手術に使う臓器を探します。軸がプラスチック製で絶縁された車輪と集電板が見つかりました。
ただし集電板はこのままの長さでは使えないので、長さを切り詰めます。車内の板に接触させるピロンと飛び出た部分も、どのみち使えないので切除。
普通の台車が大きく見えますね。これくらい台車枠がしっかりしていれば、いくらでも加工できそう。
それに比べて…この華奢な台車に集電板と車内に引き込む仕組みを加工するのかー。できるのかなぁ。台車もアレやけど、キ100の車体幅が狭すぎっすわー。
前台車と同じ要領で真鍮線での引き込みを試みます。まずは台車枠に穴をあけるのですが、なにしろ枠が細いので強度が心配になります。でもここは心を鬼にして貫通させるしかないのです。
集電板を加工します。一般的に集電板の梁部分は上になるようにするものですが、この台車には梁の通るスペースがないので、普通とは逆に梁を下になるようにして組み立てました。金属色が目立つようならあとで外側だけ塗装しよ。
真鍮線を曲げて穴に通すとこんな風になりました。上から見たら、
下から見たら、
これでうまくいくかって、思ったんだけど…。車輪を取り付けて回してみると、妙にブレーキがかかるんです。どうも真鍮線のガタツキが穴を支点にして増幅されて集電板をブレーキシューのごとく内側へ押し付ける力が働くんです。車軸は0.5mmほど削ったんだけど効果が薄いみたいで。
こうなったら、前台車と同様に、中心ピンの「恥辱の穴」を使うしかない。
真鍮線を外して、0.15mmポリウレタン線をはんだ付けします。全然関係ないけど、ポリウレタン線の樹脂被膜をはんだで焼いているときのニオイが結構好きかも。
あと、太い車軸が台車枠にこすれる感触があったので、削っておきました。KATOカプラーをいったん外して彫刻刀で枠を削り、改めてカプラーを光硬化パテで取り付け。台車枠にあけたムダ穴2個のせいで強度的に頼りないお姿になってしまって心配。エポキシパテで充填したら少しは強くなってくれるかな。
まぁいろいろありましたが、なんとか両方の台車から集電できるようになりましたー。長めにしてあるポリウレタン線はぐちゃぐちゃになるとタチが悪いので、コイル状にしておきました。
次回はいよいよ上回りの工程ですー。
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