トレインスコープ TC-9 画質向上計画。 (その3)

2009年08月26日 21時00分 正午の月齢:6.1  月名:七日月  潮汐:小潮 月齢:6.1[七日月] 潮汐:小潮
16年前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません

2分ぐらいで読めます。

実際に動力車と連結して試運転してみると、いろいろと不具合が見えてきます。C541→C243→C243→C243→C243→C541と曲線区間を推進運転していると、最後のC541のあたりで前位の台車が頻繁に脱線します。やわらかいケーブルでストロークもできる限り取っているのに、それでもケーブルの剛性が台車に影響を与えています。

C541を緩和曲線にしているにもかかわらずこのザマですから、直線からいきなりC243に突入するようなプランの場合は、もっと悲惨でしょう。

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トレインスコープ TC-9 画質向上計画。 (その2)

2009年08月25日 21時28分 正午の月齢:5.1  月名:六日月  潮汐:中潮 月齢:5.1[六日月] 潮汐:中潮
16年前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません

1分ぐらいで読めます。

前回、カメラの搭載位置を後ろにずらした理由は次回にお伝えしますという逃げ方をしたので、そのあたりを書いてみます。

最初は、少しでも良好な視野を確保しようと思い、台座の中心より少し前方にカメラの中心が来るようにしていたのですが、そうすると、旋回時の触れ幅が大きくなるのでカメラの角の部分が屋根のショルダー部分に接触して旋回に影響してしまいました。それくらいぎりぎりの寸法でやっています…

陥没防止器とカメラ位置の変更

というわけで、台座の回転中心とカメラの中心を一致させました。また、ショルダーが屋根に接触しないように、カメラの中心部に軸受(?)を付けました。(果たして効果があるのかどうかはわからないケド…)

カメラ中心スラスト軸受

また、車体前方部分は車台とボディーを止める爪を除去しているため、車台下から押すと、ボディー側に少し陥没します。この陥没は旋回やカメラ高さの維持には致命的なので、陥没しないように加工しました。車台前方部分を0.3mm程度削った上で、0.5mmプラ板でバンパー状に加工したものを取り付け、陥没を防止しています。

陥没防止器

車台を0.3mm削ったのはカメラと屋根のクリアランスを確保するのが目的です。

トレインスコープ TC-9 画質向上計画。 (その1)

2009年08月24日 22時09分 正午の月齢:4.1  月名:五日月  潮汐:中潮 月齢:4.1[五日月] 潮汐:中潮
(最終更新日:2009年09月09日)
16年前に投稿 | 鉄道模型 | 1件のコメント

2分ぐらいで読めます。

機構としては完成したキハ55のカメラカー。ただし、画質に大いに不満があるので徹底的にチューニングを施すことにしました。

最初の課題は窓枠に蹴られることの解消です。元々貫通扉の窓は小さく、少々画像が蹴られてもそれはそれで運転台にかぶりついている臨場感はあるのですが、せっかくなのでエクステリアを犠牲にしても「映像を見せる」仕様に方針を変えます。

前面貫通窓を大きく加工

左右の窓と同じくらい貫通扉の窓を大きくしました。細かい傷は塗装が必要ですネ。左右の窓との柱部分はできる限り細くしました。

全体のプロポーション 情景とのマッチング

一見違和感がある顔つきですが、すぐに慣れます。

さて、効果は?

加工前の直線区間 加工後の直線区間

左が加工前の直線区間映像、右が加工後の直線区間映像です。加工前は左右が少し蹴られていますが、加工後は下も蹴られています。失敗?!

いえいえ、実は1.5mm程度カメラの搭載位置を後ろにずらした(台座の中心とカメラの中心を合わせた)ために可視範囲が変わったためです。カメラの搭載位置を後ろにずらした理由は次回にお伝えします。少し蹴られ量は増えたものの、逆に窓枠感が強調されていい感じになりました。

加工前の曲線区間 加工後の曲線区間

左が加工前の曲線区間映像、右が加工後の曲線区間映像です(ともにC243通過時)。加工前は太い影に進行方向の一番見たい部分が隠されてしまったのですが、カメラ搭載位置を下げたのと柱をできる限り細くした効果で気にならない画質になりました。また、コーナリングのたびに左右の柱が出てくることでカメラの首振りを体感できるので、演出としてはバッチリ。

トレインスコープ TC-9を台車連動首振りにしたいっ。(最終章)

2009年08月22日 18時00分 正午の月齢:2.1  月名:三日月  潮汐:中潮 月齢:2.1[三日月] 潮汐:中潮
(最終更新日:2009年09月09日)
16年前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません

2分ぐらいで読めます。

最終章。毎晩3時ごろまで起きて戦い続けるのも今夜が最後。結論から言うと、完成しました。

カメラと本体を結ぶ線が固すぎたので、最初に目を付けたのはイヤホンの線。被覆を剥くと2本の細いケーブルがありました。このうち赤い線は、極細の赤いエナメル線が撚ってあって、はんだ付けが困難なことが予想されたので、色のついていない線を選びます。(とはいうものの、はんだの乗りは非常に悪く、冷静に考えると透明のエナメルが塗られていたかも知れません。)

イヤホンの線

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トレインスコープ TC-9を台車連動首振りにしたいっ。(その7)

2009年08月21日 20時00分 正午の月齢:1.1  月名:二日月  潮汐:大潮 月齢:1.1[二日月] 潮汐:大潮
(最終更新日:2009年08月25日)
16年前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません

2分ぐらいで読めます。

回転台座にカメラを接着してボディーをかぶせました。カメラと本体を結ぶケーブルが、やたらと固いのが気になりますが…

車内からの首振り映像

一応首は振ってくれます。しかし様々な問題が見えてきました。

  • カメラ位置が窓から3mm~4mm離れているので、直進状態でも映像の左右が窓枠で蹴られる。→よい解釈をすれば、カブリツキの臨場感。
  • C243通過時は、ちょうど映像の中心に窓枠が来る。→よい解釈をすれば、カブリツキの臨場感。
  • 当初の設計よりも首振り角度が小さい。台車の向きよりも角度が大きくなるはずが、むしろ小さくなっている。→これはケーブルが固いのと各リンク部の遊びが複合して起こっている現象のようです。

さらに、台車から伸びている2本のプラ棒がぐらぐらしてきて、最終的には取れてしまいました。固いケーブルで動きが渋いカメラを旋回させているうちに接着剤が取れてきたのが原因です。台車の材質は難接着性であることは最初から理解していたのですが、やはり無理だったか…

プラ棒にかわってビスを使う

ということで、プラ棒はやめて、ビスにしました。台車を車台に取り付けたあと、上からリンクを貫いて台車枠まで貫通させます。

台車枠まで貫通

これでリンク機構はなんとかなりそうです。ついでにブラケットも作り直して、ロッド連結穴間隔を8.0mmから6.0mmにして角度増幅効果を高めました。

次は、ケーブルをやわらかいものに取り替えるのと、集電関係です。単3形充電池搭載計画は延期です。「もう固定カメラにしてしまおう」という小悪魔のささやきが深夜3:30の脳細胞に聞こえてきます…

トレインスコープ TC-9を台車連動首振りにしたいっ。(その6)

2009年08月20日 20時00分 正午の月齢:29.4  月名:月隠  潮汐:大潮 月齢:29.4[月隠] 潮汐:大潮
(最終更新日:2009年09月02日)
16年前に投稿 | 鉄道模型 | コメントはありません

2分ぐらいで読めます。

リンク機構の作成part2。カメラを回すブラケットを作ります。

位置決め

手頃なワッシャーがあったので、旋回範囲を考えながら位置決め。元々穴が開いているので自動的に軸の位置が決まってくれます。

ブラケット軸穴

φ0.9mmピンバイスで下穴をあけ、φ2.0mmのドリル刃を握って穴あけ。その後φ2.5mmのドリル刃でリーミング。

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