LEDのユニットはシャーシ側に付けることにしました。それではLEDを固定できるように作り込んでいきましょう。強度を保ちながらLEDの厚み方向からあふれる光を抑えるため、LEDをはめ込むような形にします。
これがブラケットになります。0.5mmプラ板を17.0×3.5mmに切り、ライトの穴の位置に角穴をあけます。0.7→0.9mmのピンバイスで穴を開けてから、カッターナイフで目的の形状まで削りました。(右の穴は加工の途中です。)
ブラケットが収まる位置には前面飾り帯の出っ張りがあるので、接着剤を流し込んで固定した後、出っ張りを削りました。
ブラケットはこのように収まる予定です。LEDの中心をライト穴と合わせます。
シャーシにはこのように取り付けます。
LEDをはめ込むとこのようになります。もちろん一発でうまくはまったわけではなく、現物を合わせながら削っていきました。LEDとブラケットはほぼツライチになっています。
光らせるとこのような感じになります。見続けていると、目に悪そう…
さて、もう1つの穴も加工しましょう。その後黒く塗装する予定です。下地に銀色を塗ってからのほうがいいかな。
今回は車体側を少し加工します。
当初は、ライトは穴のままでいいと考えていたのですが、元々のライトユニットを捨てずに取っておいたのでそれを有効に使うことにしました。導光体のレンズ部分のみをカッターナイフで切り落とし、断面をやすりで整えてライトの穴に差し込みます。
前照灯は前照灯らしく、尾灯は赤色が入って尾灯らしく。裏から流し込みタイプの接着剤を流して、レンズを固定します。
完全固定しないうちにレンズの張り出し位置を調整します。
カメラカーは常に先頭車。前進あるのみ。尾灯は完全に殺してしまうので、両面粘着テープ+アルミホイルで遮光シートを作って貼りました。
チップLEDユニットを裏から当ててみました。綺麗に光っています。室内側にも光がかなり漏れているので、そちらの遮光も必要ですね。
実際のところ前方を照らす能力はどんなものなのでしょうか。もし真っ暗な線路を走らせたとき照射が少ないようなら、またレンズを抜くことになるかも知れません。…いや、無理に照らさなくても点灯していたらいいか。うーん。
週末はちっとも作業が進まない(普通、週末の方が作業がはかどりそうなものですが、我が家の場合は伊織・佳奈・真綾・翼の世話で消耗してしまって週末はダメなんです。)ので、ほんの少しの前進ですがご容赦くださいませ。
2個目のLEDユニットを作ったので、明るさを決めるテストを行いました。
18mAの定電流ダイオードを使った場合、このように白く輝きます。この回路にボディーをかぶせて、前照灯位置に当ててみると、非現実的な明るさの白い光束が確認できます。
電流を減らそうかな、とほんの一瞬考えたのですが、「首振りカメラ+前照灯」というコンセプトカーなのだから、くどいくらいでいいでしょ。と考えて18mAのままで行きます。
自作パワーパックの最高電圧を掛け続けて耐久テスト。2.5Vあたりからボーっと光り始め、3Vあたりからは電圧を高くしていっても同じくらいの明るさ。よしよし。
これをどのように組み込むか、つまりシャーシ側に付けるのか、ボディー側に付けるのか。脳内でいろいろと考えながら白い光を眺めて作業終了です。
実質的にはトレインスコープ TC-9第2編成を作る。(その10)の続きなのですが、カメラカーとしてはとりあえず完成したのでタイトルを変えてみます。
ここからはチップLEDを使った前照灯を作ることをテーマとして、最終的にはカメラカーに実装することろまでいく予定です。それでは、はじまりはじまりー。
さてLEDの入手ですが、秋月電子のネット販売を予定していたもののどうしても現物を見て決めたいと思い、いそいそとシリコンハウスまで足を伸ばしました。そして手に入れたのは、白色チップLED AL-HW435A。
いわゆる2012サイズで、今回の目的である205系の前照灯にはちょうど良いサイズ。その他にも18mA定電流ダイオードと0.2mmポリウレタン線も購入。半田ごての先も買っておきました。
チップLEDを取り扱った経験がないので、これでも小さすぎると感じてしまいます。1608サイズなんて無理だろうなぁ。
はんだ付けに成功しましたー。光らせてみるとまばゆく輝く白色の光。もう1個作って、車体に取り付けるのが次の課題です。定電流ダイオードと逆電圧防止ダイオードの処理も考えなくては。