1608サイズのチップLEDをはんだ付けするには双眼ルーペで十分なのですが、1006サイズ(1.0mm×0.6mm)になると、端子部分が0.6mm×0.3mmくらいしかないので極端に難易度が上がります。肉眼や双眼ルーペでも偶然的に付くことはあるのですが、すぐにポロリと取れてしまったり。
しっかりとしたはんだ付けにはどうしても双眼実体顕微鏡が欲しいっ!! しかもできるだけ安く!! というわけで、いろいろと品定めをしていたのです。まずは格安の新品を狙って探しました。
候補は以下のとおり。
ビクセン 双眼実体顕微鏡 30倍 ミクロボーイ SL-30
模型工作等で使っている人もいるようですが、直立した鏡筒がなんか使いにくそう。ペンライトがついているんですが、明るさに不安アリ。ということで見送り。倍率も30倍はいらないし…
ミザールテック 小型実体顕微鏡 20倍 SW-20
ビクセン同様の直立した鏡筒。ビクセンよりも上下動が有利な感じ。倍率20倍で悪くはないけど、見送り。
アーテック 小型双眼実体顕微鏡(傾斜鏡筒)
傾斜鏡筒が魅力的なのですが、アームが手前側にあるので作業用としては使いにくそう。ぐるっと180度回せれば使えるのですが、回せるかどうかわからないので、見送り。
アーテック 双眼実体顕微鏡 20倍 009922
照明が付いていて、傾斜鏡筒で、20倍で、かなり購買を意識しました。ただ、対物レンズがなぜか四角なのが唯一気になって、即購入に至りませんでした。
MonotaRO ST-30R-P
amazonでも評価が高い顕微鏡。会社名がなんだかアレなので調べてみると、モノ自体は中国の会社の製品らしい。確かに悪くはないけれど作動距離53mmっていうのが気になります。はんだごてと対物レンズがぶつかりそう。アーテック 双眼実体顕微鏡 20倍といい勝負だけど、決め手に欠けるなぁ。
さて、同時に中古も狙っていて、何度か安いモノが出品されたときに入札したのですが、終了間際にぐっと価格が上がってちっとも落札できません。有名なメーカーのものが格安で手に入るチャンスなのに。
幾度となくそんなことを繰り返すうちに落札したのがこれ。
ホーザン L-50 双眼実体顕微鏡
実際に落札したものは、もっと大きなアームが付いていてローラーベアリングでZ軸方向にスライドする大きなテーブル付き。つい最近まで現場で使っていたような匂いが漂っています。無骨なデザインですが、作動距離は80mmあるし、オプションも豊富にあるし(高くて買えないけど)、定価の1/5で手に入って気分爽快! 落射照明がついていませんが、LEDを使って安く自作するつもりなので問題ありません。
早速顕微鏡をのぞきながら、絵を書く練習をしてみたのですが、接眼レンズから目が離れると見えなくなるので頭を動かすことができません(あたりまえだけど)。双眼ルーペの場合は頭に追随していたので少しくらい視点を変えることができるのですが、顕微鏡はそれを許してくれないのでかなり違和感があります。自由自在に顕微鏡を使ったはんだ付けができるようになるまで、少し時間がかかりそうです。