必殺仕切人「仕立屋の新吉」回顧録。

2021年08月23日 12時00分 正午の月齢:14.9  月名:十五夜  潮汐:大潮 月齢:14.9[十五夜] 潮汐:大潮
4週間前に投稿 | 分類無用 | コメントはありません

5分ぐらいで読めます。

なぜかわからないけれど、最近急に必殺仕切人の音楽、殺しのテーマ曲(「恨みを断ち切る仕切人!」)が頭の中でグルグルしているので、YouTubeなどを探したのですが、ニコニコ動画にどっぷりハマる動画がありました。

アップテンポなBGMの中、待ち針を目印にして暗闇の中を敵めがけて走り、正面からブスリと心臓を突き刺すスタイルがたまらんのですよ。

30分弱ひたすら「仕立屋の新吉」の殺しのシーンが堪能できます(一部三味線屋の勇次との絡みあり)。「仕立屋の新吉」って誰? っていう人のためにWikipediaから引用。

新吉
演 - 小野寺昭

鬼アザミの配下であった仕切人。仕立て屋を商売とする。表稼業の際は穏やかな口調で、針子たちに指導する。3月9日生まれのうお座。成り行き上、鬼アザミの配下となった勇次とともにお国の殺しを引き受けたが、鬼アザミの非道なやり方に反抗し、一味を始末する。幼い頃、酒に溺れ、暴力を振るう父親から逃れて家出したところを旅の仕立て屋に拾われた過去を持つ。勇次とは裏稼業への価値観の違いから衝突するが、そのたびにお互いの信頼を深めていった。最終話で、百化け一味の始末を終え、自分が以前から訪ねようとしていた織元を求め、江戸を離れ、旅に出る。

夜光塗料を塗ったマチ針を悪人の心臓部分に投げ付け、手近の灯りを吹き消し、周囲を暗闇にした上で、マチ針の光を目印にして走り寄り、物差しに仕込んだ刀(インドに伝わるウルミに似た、ゼンマイ状の極薄の刃)で相手の心臓を突き刺す。

殺しの際は黒子の頭巾を被り、闇に紛れるための殺し用の衣装を纏う。第1話では普段着のままで、袖の中に物差しを隠し、お国を尾行する描写が見られた。

必殺仕切人については、ファンの間でもいろんな評価がある作品なのですが、誤解を恐れずさくっとまとめると…

  • 音楽……派手
  • 殺しの演出……派手
  • 出演者……豪華
  • ストーリー……もはや時代劇じゃない

という、後期必殺シリーズのある意味頂点のような作品なのですが、固定観念を捨て去ってしまうことができたら、1周回って「これはこれでアリかな」と思います。

  • 「仕舞人」以降の”非主水”シリーズの顔であった京マチ子・高橋悦史、1976年の「必殺からくり人」以降、通算4作品にわたって”非主水”作品にレギュラー出演した芦屋雁之助は本作終了を持って「必殺」シリーズから”卒業”。
  • 本作の好調ぶりから、製作サイドは勇次(中条)をメインに据えた本作の作風を継承する新シリーズを立ち上げて、主水の「仕事人」シリーズと勇次の新シリーズの交互放送によって「必殺」シリーズの更なる人気安定化を狙う構想を立てていたが、中条当人は本作限りでのシリーズからの降板の意思を既に出演が決定した段階で決めており(元々、中条は秀役・三田村邦彦と同様に「仕事人Ⅳ」終了をもってシリーズからの降板を希望していたところ、製作側の説得に折れる形で「仕切人」への連続出演を承諾したという経緯があり、後年の本人のインタビューでも本作については「「必殺」に対して最後のご奉公をするつもりで出演を引き受けた」旨を述べている)、その意思が固かった事もあり、本作を継承する勇次メインの新シリーズ製作の話は結局白紙となり、中条も本作終了をもってシリーズを(一旦)”卒業”する事となった(後に中条は1996年公開の劇場版作品「必殺!6 主水死す」で12年ぶりに勇次役に復帰。更に1999年には勇次を主役に据えた新たな劇場版作品「必殺!三味線屋・勇次」が製作・公開されている)。
  • 本作は開始当初では前作「仕事人Ⅳ」をも凌ぐ高い視聴率を獲得したものの、第3話以降、過度な時代性を反映したストーリー展開や時代劇の特性とは不釣合いともいえる異色のゲストキャラクターの多用したことに加え、「仕事人」路線の継承に伴う極度のマンネリ化、レギュラーキャストのスケジュール都合による相次ぐ途中休演などの影響もあってか中盤以降は開始当初の好調ぶりから一転、視聴率は低迷傾向に陥った(この事も勇次をメインとした新シリーズ構想が頓挫した主因の一つとされる。)。本作、及び次回作「仕事人Ⅴ」で露呈した「必殺」のバラエティ化の限界に対する反省は、翌年の”非主水”作品である「橋掛人」、それに続く「仕事人Ⅴ」の続編「激闘編」での原点回帰を目指したシリアスな作劇・演出の多用という形で反映されることになる。

TVデータベース 第22作「必殺仕切人」

で、話を戻して新吉のこと。

よきライバルでもある三味線屋の勇次と比較すると、こんな感じ…かな。

新吉 勇次
殺し方 物差しに仕込んだ刃物で心臓を突き刺す 三味線の弦で首吊り
絶命時間 ほぼ即死 ある程度の時間苦しませる
間合い 至近距離でないと殺せない 離れていないと殺せない
姿勢 敵と正面で対峙(たまに背中から刺す) だいたい背中しか見せない

とまぁ、何かと正反対のキャラなんですね。そんな2人の人間関係の移り変わりを楽しむのが、必殺仕切人の正しい味わい方といっても過言ではありません。お国のテレポートや勘平のリング設営はメインデッシュではないのです。

DVDほしいなぁ。

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