もしかしたら、1/150スケールで実物と同じ色の信号機はもう作れないかも?! その理由は、最後に書きますネ。
ここ最近、チップLEDでいろいろな鉄道模型用アクセサリを作ることがよくあります。
3灯式信号機の量産を考えているのですが、気になるのは灯火の色。青信号って言うけれど、鉄道においては青ではなく緑。でも、本当に緑?
うんちくは「色の世界-交差点の信号機の色は?」を。

かつて電球と色レンズを使っていた頃は、青に近いレンズと白熱球の色で本当に緑色に光っていたのですが、最近はほとんどLEDになってしまいました。道路用の信号機も同じで、青とも緑とも言えないような微妙な色をしています。毎日の通勤時に見ているのですが、思った以上に青くて、でも絶対に青じゃないんですよね。
家電製品などに良く使われている、昔からある緑色のLEDは、当時は赤と緑しかなかったから緑と呼んでいたものの、今では黄色に近い黄緑色。とても信号機には使えません。こんなのを使うくらいなら、白色LEDにクリア青緑色を塗ったほうがマシですー。

現在の信号機の緑(青)色を正確に表現しようとすると、だいたい500nmの波長のようです。実際に信号機を作っているメーカー(京三製作所)が書いているんだから、間違いないでしょう。ここには「G(緑)ピーク波長500nm・Y(黄)ピーク波長595nm・R(赤)ピーク波長642nm」とあります。よーし、コレで完璧な鉄道信号機が作れるゾ! あとは波長500nmの1608サイズチップLEDを手に入れるだけ。
まずは手持ちのLEDを再確認しました。

OSYG1608C1A。波長は565~575nm。昔からある黄緑色に光ります。ホタルの光によく似ていますが、信号機の色とは全然似ていません。

ローム・SMLE12EC6TT86。青緑と名乗っているので買ったものの、波長は527nm。青緑というより、真っ緑。

LP-1608U57GC。SMLE12EC6TT86よりほんの少し青みがかっているものの、単体ではほとんど差がわかりません。波長は518nm。昔の信号機はこんな感じかも。これは使えそう。

LP-1608U57GCとSMLE12EC6TT86を比較してみました。LP-1608U57GC(下)がわずかに青みが強いのですが…写真ではあまりわからないなぁ。

OSBL1608C1A。波長465~475nm。もうこれは完全に青。「青」信号だとしても、これは信号機の色とは言えないですぅ。
さて、500nmのLED自体なかなか見つからず、しかも1608サイズのチップLEDとなるともう全然見つかりません。そんな中、もしかして…と思わせる製品を見つけました。
星和電機のSDDC16000A1。でも、すでに生産されていないようで、星和電機のウェブサイトのトップページからは探せませんでした。さらにデータシートが見つからない…。しかしあきらめずに探せば見つかるもので、データシート発見!! 気になる波長は500nm!! やったー。さて、次は入手先探し。見つかったのは「チップワンストップ」だけ。(在庫もわずかしかなく、現時点(2012年12月22日)で在庫は10個です。)
SDDC16000A1はこんな色。

くふぅ、これぞまさしく、今の緑信号の色。思った以上に青みが強いのです。これでかなりの数の信号機が作れます。もうこのLEDが手に入らないかもしれないので、とりあえず40個買っておきました。だから残りの在庫が10個なんですけど。興味のある人は早めに買っておきましょう。
鉄道模型において信号機は添え物にすぎないのに、ここまでこだわる必要はないでしょうが、逆にだれも注目していないからこその醍醐味があります。黄色のLEDも実物と同じ波長595nmのものを用意しました。あーでも、何もここまでしなくても、普通に緑色のLED(LP-1608U57GCはおすすめです。安いし。)を使うか、白色LEDに色を塗るだけで十分だと思いますよ。