「じいじ」「ばあば」という言い方が気持ち悪い。

2019年10月15日 21時00分 正午の月齢:16.8  月名:立待月  潮汐:大潮 月齢:16.8[立待月] 潮汐:大潮
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以前は「じいじ」「ばあば」なんて呼び方は存在しなかったのに、いつの間にか蔓延している媚びたような気持ちの悪い代名詞。いったい誰が使い始めたのでしょうか。

「パパ」「ママ」呼びだけでも気持ちが悪いのに、それに輪をかけておぞましい。今まであえて目を背けてきたのですが、ユミコちゃんの同僚にも侵食してきているようでもう限界!

ところで、どれくらい「じいじ」「ばあば」に汚染されているのか、ちょっとデータを探してみました。

平成21年3月に民間の調査会社に委託して,無作為に選ばれた全国の803人を調査しました。このうち首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)は214人ですが,全国への影響力が大きいことからより詳しい分析ができるよう, これとは別に無作為に選ばれた122人を追加して計336人としました(全国調査の分析ではこの122人は含めていません)。

データを分析したところ,「祖父」「祖母」という意味で「じいじ」「ばあば」と言うことがあると回答した人はいずれも約24%でした。国民の4人に1人はこの表現を使っていることが推測されます。多数派ではありませんが,現在一定の勢力を持っていることが分かります。

図1は地域別に見たグラフです(括弧内の「N=」の数値は回答者数)。全国的に使われてはいますが,地域的な片寄りがあります。どうやら首都圏や東海地方を中心に使われている言葉のようです。そこから遠ざかるほど数値が下がる傾向から,首都圏・東海から周辺へと普及しつつあることが推測されます。

図2と図3は性別×年齢層別に分析した結果です。細い折れ線により首都圏(336人)の数値も示しました(括弧内の「/」の左は男性,右は女性の回答者数。[ ]内は首都圏の回答者数)。全国で見ると若い世代に向け増加傾向が認められ,現在普及の過程にあることが推測されます。男女差も大きく,おもに女性が使う表現のようです。首都圏の50代以下の女性の数値は突出していて注目されます。全国での使用をリードしていることを伺わせます。

図1 「じいじ」「ばあば」の使用者率(地域別)

図2 「じいじ」の使用者率(性×年齢層別)

図3 「ばあば」の使用者率(性×年齢層別)

国語研の窓 第40号(2009年7月1日発行) 研究室から:「じいじ」「ばあば」

少し古い(2009年)データでこの状況ということは、今ではもっと悪化しているはず。地域別では首都圏と東海地方がずばぬけて汚染されていることがわかります。特に女性が多い。どうせ孫に「ばあば」なんて呼ばれてデレーと目尻を垂れて財布のひもを緩めるんだろうな。

将来、孫に「じいじ」なんて絶対に呼ばせたくない!! まだ「じじい」「じいさん」のほうがずっとマシ。

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