個人的文書作成規則

2023年02月22日 12時00分 正午の月齢:2.2  月名:三日月  潮汐:中潮 月齢:2.2[三日月] 潮汐:中潮
(最終更新日:2023年06月10日)
1年前に投稿 | 分類無用 | コメントはありません

4分ぐらいで読めます。

仕事をするうえで何かと書類を作ることが多いのですが、だいたい以下のとおりの規則で作っています。親会社から送られてくる文面には、「打合せ」とか「取組み」「取組」とか多くてもう萎え萎え。「取組」なんて相撲かよって思ってしまうのです。

全角・半角

  1. 半角カタカナは、使わない。
  2. 全角英数字および全角記号は、使わない。ただし、縦書きでやむを得ないときを除く。スペースは、半角英数字のみで構成されている語句の中では半角、全角日本語で構成されている語句の中では全角を原則とする。

送りがな

送りがなの振り方は、内閣告示「送り仮名の付け方」の「本則」による。「許容」は使わない。ただし、専門用語や複合名詞の場合はこれによらない。
○取り扱う・×取扱う ○打ち合わせ・×打ち合せ・×打合せ ○支払い期限・○支払期限 ○取り扱い注意・○取扱注意

漢字・ひらがな

  1. 接続詞は、ひらがなで書く。
    ○ただし・×但し ○したがって・×従って ○および・×及び ○または・×又は ○たとえば・×例えば ○さらに・×更に
  2. 形式名詞は、ひらがなで書く。
    ○するとき・×する時 ○そんなこと・×そんな事 ○療養中のところ・×療養中の所 ○そのとおり・×その通り
  3. 指示代名詞は、ひらがなで書く。
    ○いつ・×何時 ○どこで・×何処で ○これ・×此れ ○それ・×其れ
  4. 副詞・連体詞は、音読みは漢字、訓読みはひらがなを基本とするが、漢字のほうが意味がわかりやすそうなら漢字、ひらがなのほうがかわいい(文面がやわらかい)ときはひらがなにする。
    ○非常に・×ひじょうに ♡大きな・△おおきな ○おそらく・×恐らく・△沢山・♡たくさん ○後々・×のちのち ○いろいろ・×色々 ○~という・×~と言う ○さまざまな・×様々な
  5. 接頭語・接尾語は、ひらがなで書く。ただし、固有名詞や慣用によるものは除く。
    ○ご案内・×御案内 ○少なめ・×少な目 ○御前試合・×ご前試合
  6. 助動詞・助詞は、ひらがなで書く。
    ○行かない・×行か無い ○3日ほど・×3日程 ○20歳くらい・×20歳位
  7. 補助動詞、補助形容詞は、基本的にはひらがなで書く。
    ○調べてみる・×調べて見る ○行きたくない・×行きたく無い ○してほしい・×して欲しい ○行ってくる・×行って来る
  8. 複合動詞は、漢字を基本とするが、ひらがなのほうがかわいいときはひらがなにする。
    ○飛び出す・×飛びだす ♡追いかける・△追い掛ける ○根強い・×根づよい ○見直す・×見なおす
  9. 特定の名詞は、言葉狩りに屈したような言い換えやかな書きを使わない。
    ○子供・×子ども ○障害者・○障碍者・×障がい者
  10. 名詞は、常用漢字外・人名用漢字外でも漢字を使い、なるべくまぜ書きを避ける。
    ○端数・×は数 ○罹災・×り災 ○被曝・×被ばく ○改竄・×改ざん ○漏洩・×漏えい ○建蔽率・×建ぺい率(2010年6月7日「蔽」が常用漢字になったがまだひらがなが使われることが多い)
  11. 月数は、「か月」を使う。漢数字の場合は「箇月」を使う。
    ○1か月・○一箇月・×1ヶ月・×1ケ月・×1ヵ月・×1カ月

「および」「ならびに」「または」「もしくは」

「ならびに」より「および」のほうが強い結合、「または」より「もしくは」のほうが強い結合。「ならびに」は「および」が出てこなければ使えない。「もしくは」は「または」が出てこなければ使えない。

AおよびB A and B
A、BおよびC A and B and C
AおよびBならびにC (A and B) and C
AおよびBならびにCおよびD (A and B) and (C and D)
AおよびBならびにCならびにD {(A and B) and C} and D
AおよびBならびにCおよびDならびにE {(A and B) and (C and D)} and E
AおよびBならびにCならびにDおよびE (A and B) and C and (D and E)
AまたはB A or B
A、BまたはC A or B or C
AまたはBもしくはC A or (B or C)
AおよびBまたはCもしくはDならびにE {(A and B) or (C or D)} and E

「公用文における漢字使用等について(2010年11月30日)」には、

次のような接続詞は、原則として、仮名で書く。
例 おって かつ したがって ただし ついては ところが ところで また ゆえに

ただし、次の4語は、原則として、漢字で書く。
及び 並びに 又は 若しくは

とあるけれど、この4語が漢字でなければならない理由がないし、漢字だと読みにくいし、とにかくかわいくないので使いません。

「普及及び定着」よりも「普及および定着」、「若年層若しくは幼児」「若年層もしくは幼児」って書き比べると、ひらがなのほうがふさわしいって一目瞭然ですよね。

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