家庭内LAN、壁にLANコンセントを取り付けてギガビットイーサ。
2014年09月09日 18時00分 月齢:14.9[十五夜] 潮汐:大潮
(最終更新日:2019年09月02日)
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わが家は、NEC VersaPro VA10HをドメインコントローラーとしたActive Directoryを構築しています。NASはギガビット対応、スイッチングハブもギガビット。ユミコちゃんのWindows XP、伊織・佳奈・真綾・翼のWindows7マシンは無線LAN GW-USNano2、IEEE802.11g 54Mbpsで接続しています。
ところが、自分専用機Satellite J50はWindows2000なので、ドライバがありません。仕方なくWLI-PCM-L11GP IEEE802.11bを使い続けていました。唯一の不満は遅いこと。11Mbpsではちょっとネェ。
もともとLANに対しては有線派なので、「基本的にはLANケーブルを這いまわして有線接続。どうしてもLANケーブルが引き回せない場合には仕方なく無線。」という考えだったものの、今やドメインコントローラーとNAS以外の端末はプリンタも含めてすべて無線!! まぁ、54Mあればまだ納得できるものの、11MではNASの動画ファイル(mpeg2)を再生するだけでもカクカク止まってしまいます。数年前から悶々としていたこの状況を打ち破るべく、ついに自分の部屋までLANケーブルを敷設することにしました。
ところで、ただケーブルをびろーんと引いてくるだけでは芸がありません。実に美しくない。「勝敗は常に顔で決まるのだよ。」という名言があるように、とにかくここは美しくキメなければならないのであります。
スイッチングハブ、ルーター、NAS、ドメインコントローラーなどはすべて女子部屋の押入の中に設置されています。熱対策を考えると早々に対策したほうがいいんですけどね。この夏2回NASが落ちたし…。そんな問題を抱えたまま、作業を進めましょう。
現在の部屋は女子部屋の壁を隔てて隣に位置し、どうにかして女子部屋を通さないと、押入までたどり着けない構造になっています。
先週あたりからコソコソと屋根裏の空間を覗き込んで、屋根裏から壁の隙間にケーブルを仕込む作戦を立てていたのですが、この家、屋根裏がとにかく狭い。現在のメタボな体型は言うまでもなく、20歳の頃の美しい肉体であっても入り込めそうにないほど。無理して入ってしまうと天井をぶち抜いて落ちるしか帰還方法がなさそうなのできっぱりとあきらめました。幸い女子部屋は全塗装と絨毯のおかげで洋室ぽいものの、構造としては和室なので畳の下をうまく使えば配線できなくもないなと以前から薄々考えていました。
さて、配線のことはさておき、まずは自分の居城である洋室7.5畳(通称「大人部屋」)から作業に取り掛かります。壁をぶち破る箇所は、女子部屋と隣接している部分のコンセント。この横にLANモジュールコンセントを埋め込むのです。遅かれ早かれ、配線のために畳をめくらなくてはならないので、まずは2段ベッドの移動。ううっ、重いよぉ。
さて、壁の内側の構造がよくわかりません。コンセントのプレートを外してみるものの、金属製の箱がパンパンに鎮座していて、右も左もよく見えないのです。
とりあえず勘で左側を工事しようと思い、壁紙にカッターナイフで筋を入れてめくり、錐を突き立ててみました。あちゃー、こっちはハズレだ。中には柱の感触。
となると、右側。錐を立てるとぶすっと入ります。慎重に石膏ボードを切開していきます。大きすぎても小さすぎてもダメだし、こんなもんかな。
パナソニック電工配線器具 はさみ金具 WN3993を使い、埋込絶縁ワンタッチ取付枠2型 WN3710にPLANEX エンハンストカテゴリ5 LANコンセント LC-C5Eを使用。配線はまだですが、ひとまず組んでみます。(参考サイト: LAN工事ドットコム)
こんな感じで収まります。さて、配線。このままではただの飾りになってしまうので。配線は女子部屋側から引っ張り出すしかないので、この新設するコンセントのちょうど裏側(女子部屋側)の畳の下あたりに穴をあけ、配線できれば成功です。ただ少しでも場所がずれるとうまくケーブルを引き出せないし、だいたい上から下からゴソゴソとしないとケーブルは通せないのにいちいち部屋を行ったり来たりしてやってられない。女子部屋の壁に作業用のメクラ穴を開けるのも美しくない…というわけで、この際、女子部屋にもLANコンセントを付けることにします。まずは大人部屋から壁をぶち抜きます。うりゃー!!
女子部屋にも穴が開きました。ただこちらの部屋は石膏ボード+壁紙ではなく、石膏ボード+モルタル+砂壁。使い捨て覚悟でのこぎりを使って穴のサイズを広げていきますが、やはりモルタルは硬くて、のこぎりの刃はすっかり丸くなりましたケド。
この穴の真下の部分(畳で隠れる部分)にφ12mmのドリルで穴を連続で開け、15mm四方の穴にします。LANケーブルの先に針金を巻きつけ、下の穴から差し込んで上の穴から引っ張ります。この要領で2本通しました。もちろん、大人部屋用と女子部屋用のケーブル。ケーブルは十字セパレーターが入ったカテゴリ6単線。かなり堅いけれど、畳の下の隙間を通すのでこれくらいでないとネ。
ここで使った金具は、石膏ボード用取付押え金具 WN3996。仮作業で金属製の取付枠を使っていますが、最終的には大人部屋と同じWN3710を使います。
こんな感じになりましたー。このように線が伸びています。さあどんどん畳をめくって、LANケーブルを隠していきますヨー。畳を元に戻すとこのようになります。ちょうど畳の裏側の角にできた隙間にもぐる感じで、少なくとも畳の表面に凹凸感はありません。ケーブルにも過度の荷重はかかっていないと思います。大丈夫でしょう、きっと。
敷居の下に空間があるところでは、ケーブルをその空間に逃がしながら、畳の下を通していきます。隙間の状態によってはケーブルを縦に重ねて、とにかくテンションがかからないように、荷重がかからないように…。押入の前まできたら、ついに引き込みます。
元々このケーブル、LAN工事の廃材を残しておいたもので、一方には既製のコネクタがついていました。ちょん切るのももったいないのでそのまま利用しようとケーブルを引いてきましたが、ここから押入に通すのが大変。敷居のすぐ奥、根太の部分から斜めに穴を開け、敷居の下の空間まで貫通させます。その後針金を上から通して、敷居の下の隙間から引っ張り出します。
通線用の針金を巻きつけて、マスキングテープで養生。できたらこれを引っ張りあげて通すのですが…先っぽがかなり大きいのでなかなか通りません(涙)。
それでもようやく2本とも通りました。ふぅ。あとはハブまで導いて結線。あ、普段はこんな状態ではなく、すのこを敷いて衣装ケースが載っていますヨ。
畳と絨毯を元に戻すと、まぁ見事にケーブルが隠れて、とても2本のギガビットなケーブルが通っているようには見えません。電線地中化は景観にやさしいなぁ。
続いて末端側の処理。いつもどおりのB結線でコンセントを取り付けたら、ケーブルを差し込んでテストしてみます。
やったー。正しくつながりましたー。煌々と光る2ちゃんねるの画面。
確認が終わったら、正しく取り付けて完成。
女子部屋も同様に、確認後、取付枠を固定して完成しました。
工期は約6時間。果たして、11Mbpsから1Gbpsへと高速化した効果は体感できるのでしょうか。いや、体感できないと困るんですけどぉ。
早速NASに保存している800Mバイト程度の動画をデスクトップにコピーしてみます。
…。
なんじゃこりゃー!!
すごすぎる。
アナログモデムのダイヤルアップから、ADSLに乗り換えて初めてWindows Updateしたときのような感覚。100Mバイト程度の容量なら、まるでローカルでコピーしているような、「びゅー」くらいで転送が完了してしまいます。当初は100Mbpsでも十分かななんて思っていましたが、もう今後は1Gbps以外使う気にならないでしょう。それくらいのインパクト。
さて、次は男子部屋の有線LAN化を考えてみようかな。男子部屋は女子部屋と壁での接点がなく、大人部屋と接している壁の面積も少ないので、恐ろしく大工事になる気がするんですよね。工法も全然思いつかないし。
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