わびぬれば 今はた同じ 難波なる
よに逢坂の 関はゆるさじ
わが身世にふる ながめせしまに
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
静心なく 花の散るらむ
昔は物を 思はざりけり
白きをみれば 夜ぞふけにける