夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも
霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
富士の高嶺に 雪は降りつつ
よに逢坂の 関はゆるさじ
人目も草も かれぬと思へば
人こそ知らね かわく間もなし
人知れずこそ 思ひそめしか
流れもあへぬ 紅葉なりけり