大江山 いく野の道の 遠ければ
まだふみもみず 天の橋立
われても末に あはむとぞ思ふ
まつとし聞かば 今帰り来む
わが立つ杣に 墨染の袖
物や思ふと 人の問ふまで
いかに久しき ものとかは知る
閨のひまさへ つれなかりけり