さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば
花よりほかに 知る人もなし
いづこも同じ 秋の夕暮れ
雲のいづこに 月宿るらむ
恋ぞつもりて 淵となりぬる
はげしかれとは 祈らぬものを
あらはれわたる 瀬々の網代木
紅葉の錦 神のまにまに