わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の
ぬれにぞぬれし 色はかはらず
あかつきばかり 憂きものはなし
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
人こそ知らね かわく間もなし
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
物や思ふと 人の問ふまで
今ひとたびの みゆき待たなむ