もろともに あはれと思へ 山桜
憂きにたへぬは 涙なりけり
いく夜寝覚めぬ 須磨の関守
衣かたしき ひとりかも寝む
かけじや袖の ぬれもこそすれ
わが立つ杣に 墨染の袖
花よりほかに 知る人もなし
白きをみれば 夜ぞふけにける