めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に
ただ有明の 月ぞ残れる
焼くや藻塩の 身もこがれつつ
雲がくれにし 夜半の月かな
まつとし聞かば 今帰り来む
人の命の 惜しくもあるかな
あまりてなどか 人の恋しき
知るも知らぬも 逢坂の関