瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に あはむとぞ思ふ
昼は消えつつ 物をこそ思へ
かこち顔なる わが涙かな
富士の高嶺に 雪は降りつつ
逢はでこの世を 過ぐしてよとや
身のいたづらに なりぬべきかな
かけじや袖の ぬれもこそすれ