CQ呼び出し時にバンドを言う意味って。

2021年10月01日 12時00分 正午の月齢:24.5  月名:二十五日月  潮汐:長潮 月齢:24.5[二十五日月] 潮汐:長潮
(最終更新日:2021年10月08日)
3年前に投稿 | アマチュア無線 | コメントはありません

3分ぐらいで読めます。

今さらなんですけど、不特定の局を呼び出す(いわゆるCQ)ときについては、無線局運用規則第127条にこう書かれています。(漢数字は読みにくいので、勝手にアラビア数字に直しました。)

第127条 免許状に記載された通信の相手方である無線局を一括して呼び出そうとするときは、左の事項を順次送信するものとする。

  1. CQ 3回
  2. DE 1回
  3. 自局の呼出符号 3回以下
  4. K 1回

「ハァ? 左の事項って何」って思ったけれど、もともと条文が縦書きなのね。だから左。

「DE」や「K」っていう電信の略語については無線局運用規則第14条別表4

略語 意義又は左欄の略語に相当する無線電信通信の略符号
こちらは DE
どうぞ K

って書かれているので、

  1. CQ CQ CQ
  2. こちらは
  3. コールサイン(3回以下)
  4. どうぞ

となります。当たり前っちゃ当たり前ですね。なにを今さら…

ところがこのとおりに呼び出す局なんてほとんどいない(ゼロじゃないけどさ)。だいたいは、

  1. ハロー CQ CQ CQ
  2. こちらは
  3. ジュリエット・ゴルフ・スリー・ロミオ・タンゴ・リマ JG3RTL 京都府長岡京市です
  4. お聞きの方いらっしゃいましたらQSOお願いします(受信しますor次回**.**MHzで再度コールします)

みたいな感じです。さらに多くの局が、

  1. ハロー CQ CQ CQ 430

  1. ハロー CQ CQ CQ 6メーター

のようにバンド(波長・周波数)を付けています。このCQを出すときどうしてCQのあとに波長や周波数を付けるのかなんですが、だいたいの答えは「波長アナウンスの由来とフリラのCQのこれから」を見ればわかります。

目的以外の周波数で聞こえることからオバケと呼ばれていたようです。

アマチュア無線の短波帯の周波は3.5/7/14/21/28MHzなどが以前では許可されていました。

スプリアスの特性としては倍数の周波数に発生しやすいという特性があります。

例えば、3.5MHzで運用しているにもかかわらず、3.5MHz帯の2倍の7MHzや、4倍の14MHzにスプリアスが出やすいということになります。

本来は3.5MHzで電波を出しているのに、7MHzや21MHzで信号が聴こえてきてしまい「オバケ」で聞こえてきた信号に応答しても交信が成立しないといったことが起きることも度々あったようです。

そんなこともあり、CQを出すときに「私は3.5MHzで電波を発射していますよ」ということを示すために「CQ80m」と運用周波数帯をアナウンスするようになったということです。

ということで、納得しつつも「最近の無線機は高調波でそんなこと起きないんじゃないの?」って思っていたんですけど、最近「あーこれはこんな効果もあるんだ。悪くないかもねー。」と思うようになりました。

常時FT-7900HとFT-891Mを起ち上げているんですけど、FT-7900Hは433.00MHz、FT-891Mは51.00MHz、FMの呼び出し周波数で待機しています。そして書庫で隔てられた座敷牢みたいなところで寝ているのですが、ウトウトしているときに無線機が鳴ると、一瞬どっちの無線機から呼んでいるのかわからなくなる。どっちもFMだから音質も似ているし。

そんなときにこのCQのあとのバンド(波長・周波数)がね、ものすごーく役に立ってくれるんです。無線機を複数持ってから気づいたコトなのだ。

ということで、この文化はアリですね。

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